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沈黙の中でどこを見つめれば良いのかすらわからずれんさんの顔をじっと見つめる
それに気づいたれんさんはなんだか少し照れた様に笑った
…やらかした、、色目使ってるキモい女だと思われたに違いない…!!
『阿達さん、普段はどこのサロン通われてるんですか?』
こんなオシャレな場所で働いている存在そのものがオシャレなれんさんに地元の適当な美容室言ってます…なんて恥ずかしくて口が裂けても言えない…
『…あんまり決まったところ通ってなくて…転々としてる感じですかね〜?』
と、適当に大嘘をこいた
その途端、れんさんのキラキラな目がさらに輝きを宿して
『もし良かったら、次回もうちで見させていただけませんか?今回お金払わせてしまったので次回は半額…いや、タダでいいですよ!』
『そんな…申し訳ないですよ』
そもそも、傷んだ髪をイケメンに見られるのはなんだか恥ずかしい
…でも、毎回毎回美容室に行ってかられんさんのところに行くわけにはいかないしなあ、、
『…いいんですか?いや、お金はお支払いします!』
『いやいや、違うんですよ。この間のクリーニングだと思って気持ち受け取ってください』
下心なしに素人目から見てれんさんは上手な美容師さんだと思ったから切ってもらえるのは嬉しい
…ちょっと恥ずかしいけど
『本当ですか?…嬉しいです!』
『じゃあこれ、俺のLINEなんですけど次はここから予約してもらえるとありがたいです!』
『ありがとうございます、、』
ラ…ライン…!?
LINEもらえたの?
しれっと?いいのかなこんなに順調で!
もらったQRコードの載った紙はすごくおしゃれで、やっぱり少し生きる世界が違うかもと思う
服の袖からチラッと覗く腕があまりにも良くてそそられるし
たまにある傷にもなんだかドキッとする
『じゃあそろそろ出ましょうか。ここは俺が出しますよ』
『…そんな!何から何までしていただいたのに…悪いです、、』
『じゃあ、今日のところは俺が出します。それでいいでしょ?』
敬語とタメ口混じりな言葉に少しドキッとして、さらに今日のところはという言葉にもっと心臓を射抜かれる
きっと、私が気を遣わない様に言ってくれただけなんだろうけどそれでも十分嬉しかった
れんさんがお会計をしている間にこっそりQRコードを読み取ると【REN予約専用】というアカウントが出てきた
…まあ、、そんな所だろうと思ったけどさ、、

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マリエ(プロフ) - 妄想女子さん» 他担さんに読んでいただけて嬉しいです♩身に余るお言葉をいただきありがとうございます♡ (2023年9月23日 14時) (レス) id: 042a02654e (このIDを非表示/違反報告)
妄想女子(プロフ) - 本当に偶然このお話に出会って、他担なのですが、初めから最後まで3時間ぶっ通しで読み続けてしまいました笑すごく好みの作品に出会えて嬉しいです、ありがとうございました。 (2023年9月23日 4時) (レス) @page50 id: a281949802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マリエ | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/taka231
作成日時:2022年10月26日 21時