僕はアンプロンプチュ (ページ4)

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その日は先輩の最寄り駅でこんぴーと待ち合わせをして軽くご飯を食べてから先輩の家に向かった

『相変わらず先輩の家ってすごいですね〜、いいマンションだ、、』

『あいつの家って何階？』

『確か、六階ですよ』

俺は実は二年前に先輩の家にお邪魔した事があるのだけれど、もうすっかり忘れてしまっていて確信を持って移動をする事ができなかった

『えーっと、あ、あったあった。阿達だから流石にここだよな、、？』

『あ、思い出しました。ここで合ってますよ』

こんぴーが一欠片の遠慮も感じられない手つきでチャイムを押した
少しした後に変なキャラクターのTシャツを着た先輩がドアを開けて俺達を中に招き入れてくれる

『お前そのTシャツなんだよ！』

『ちょっと！久々に会って第一声それはないでしょ！』

『キ◯肉マンですか？』

『おー、矢花よく知ってるね』

『それぐらい知ってますよ』

俺らが玄関先で談笑していると、中から大きな段ボールを抱えた女の人が出てきた

この人は確か…先輩のお母さん、、

『あれ、、？貴方は確か…Aの彼氏？』

『え？彼氏？矢花とAって付き合ってるの？』

、、

付き合ってる？

そ、そういえば…

先輩のお母さんの再婚相手の品定めをする為に第三者として俺が立ち会った事があった…その時に自然に立ち会う理由を作るために俺達は付き合ってるってことにしたんだった、、、

先輩、覚えてるかな、、

恐る恐る横を見てみると軽く青ざめている先輩がいた

『そっ、そうなの…彼氏の矢花君です、、』

『はじめまして…いや、はじめましてじゃないですよね…すいません』

なんとなく事情を察したっぽいこんぴーが笑いを堪えているのかなんだかプルプルしている

『矢花君わざわざありがとうございます。Aの事よろしくお願いしますね…えっとあと、そちらは、、』

先輩のお母さんがこんぴーの方を見る
なんて言うんだ今野大輝！お前にかかってるぞ！まさか元彼とか言わないよね？

『あ、Aさんの高校の時の友達の今野って言います』

『あら〜この子こんなに綺麗なお友達がいたのね〜』

『ちょっとお母さん勘弁してよ』

お母さんが先輩のほっぺをぐりぐりとしている
…意外と仲良いのか？

『あれ、こんなにお友達が来てくれたの？』

さらに奥から出てきた少しダンディーなこの男性は…確か、中村さん。先輩のお母さんの再婚相手の方

先輩の言う通り本当にいい人そうだ