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7 MEN 侍結成? ページ11

『ちょっとバナってば!ちゃんと見てる?』

『はいはい、見てますって。似合ってますよ』

『棒読みだなあ、、』

『いいから早く行きますよ』

『ていうか矢花髪の毛も染めてないし、髭も剃った?…髪も切ってない、、』

『俺はそんなことに金使うなら、楽器買いたいんですよ』

『いつかそうは言えなくなるよ?』



今日の先輩は一段と可愛らしい
よく似合う鮮やかなピンクのワンピースに少しだけ気合の入ったメイク、綺麗に巻かれた髪、
この様子なら男の一人や二人簡単に落とせそうだと思う



『じゃあ行きましょうか。タクシー捕まえて行きます?』

『タクシーなんてお金が勿体無いじゃん!電車で行こうよ』



そういえば慶君は結局先輩のお母さんと先輩からもらった預金通帳を家に置いて行ったらしい
慶君らしいなとなんだかしみじみとしてしまった


とりあえず先輩の言う通り合コンの会場まで調べて、電車で行く事にした
気合の入った様子の先輩は車内で少し浮いていて面白かったけど本人は何も気にしていない様なので俺もまた何も言わず黙っていた



『ほら、矢花。ついたよ?ここでしょ?』


電車から降りて少しだけ歩いた先にある少しだけ雰囲気のいい居酒屋
合コンってもっと大衆酒場みたいな所でやるものだと思っていたけど、こんなオシャレな店でもやるのか、、

俺は未知なる合コンに少しだけ構えつつも先輩と店のドアをくぐった



『ね、あそこの席だっけ?』

『…そうですね、階段の下だから、、うん、あそこだ。…なんか華やかで俺の入る隙なんてなさそうな人たちですけど、、』

『でもイケメン多いね。ほら、矢花。美人も多いよ?喜べ!』

『先輩は単純でいいですね、、』

『ほら。あの一番端の人とかイケメンじゃない?』

『確かに…』

『ほら、だから早く行くよ!』



先輩が俺の手をガッチリとホールドして走ったから俺らは一気に目的地まで出てしまった
目の前にいた幹事的な人が関西弁混じりでもしかして矢花君?と俺らに尋ねてきた



『あ…矢花です、、…こちらは先輩の阿達さんです』

『阿達Aです!今日はよろしくお願いします!』



歯切れの悪い俺に比べて溌剌としている先輩。ほら、既に何人かの男の人が先輩に興味を持ってるのが嫌と言うくらいわかるよ、、



『…高橋恭平です。よろしくお願いします』


…この人、、確か先輩がさっきかっこいいって言ってた人だっけ?

あーほら、やっぱり先輩の目がハートになってるよ、、

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作者名:マリエ | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/taka231  
作成日時:2022年4月15日 22時

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