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． ページ23

『別に、いいよ。中学生じゃあるまいし、普段から散々二人になってるって』

『でも俺が入っちゃったら二人っていうのもなくなるかなって思って』

『え、嘘。矢花、入るの？』

『入っちゃだめですか』


いや、入ってくれるなら入ってほしいけどさー、、なんて言って口ごもる
矢花もこんなこと言ってられるのは今のうちだ


実はこの一年間、嶺亜の美貌につられた女子学生が私達のバンドに訪れたが、いずれも嶺亜のそのかわいらしい顔から想像ができないギャップのありすぎる性格と目も当てられないような歌詞に我慢ならないといった様子で部屋を出て行った



『…そうだねぇ、入ってくれたら嬉しいけど、、、てかむしろ入ってくれたら奇跡っていうか…嶺亜って本当に厨二病みたいな歌詞かくのよ、、』






『…誰が厨二病みたいだって？』



…後ろからドス黒いオーラと共に男の人の声が聞こえる
この流れからすると後ろにいるのは嶺亜だけど、、嶺亜の声だなんて思いたくない。あの人はもっと可愛くて澄んだ声をしている



、、、なのにこんなに声が低いって事は



『…ひっ！』

『このクソ小娘！』

『何で嶺亜、、』

『Aが呼びつけたんでしょ？』



中村嶺亜は悪魔だ

かの有名なパガニーニから魂を奪い取った悪魔でも、きっとこの人の前では霞んでしまうだろう



『あ、矢花君。合格おめでとう、このバカ女から聞いたよ？』

『バカ女はないでしょ、バカ女は！』

『まあまあ先輩、落ち着いてください』



嶺亜が私の目の前、つまり慶の横に腰掛けて、君がAの弟？いつも苦労してるよねなんて悪魔の囁きをしてる

わかります！？なんて言ってる慶も慶だけど


『…あ、すいません。これと同じものお願いします』


嶺亜が近くにいた可愛らしいウエイターさんを呼び止め、私の料理と同じものを注文した

しかし、このウエイターさん可愛いな…あんまり女の子にデレデレしているイメージのない矢花も彼女をチラチラと見ているし、慶なんて女の子に耐性がないからちょっと顔が赤い


『ねえ、あのウエイターさん、かわいいね』



慶と矢花がうんうんと言った様子で頷いた




『そう？』

『何嶺亜、俺の方が可愛いとでも言いたい訳？』

『いや別にそんなんじゃないけど』



あれ、なんだ？少し空気が悪い
嶺亜の機嫌損ねちゃった？



微妙に気まずそうな顔をしている矢花と慶
そして黙々と食べ続ける嶺亜



全部含めて異質な空気だった

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マリエ(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2022年4月9日 16時) (レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
 ハルカ(プロフ) - 良すぎて一気読みしてしまいました……お忙しいかとは思いますが続き楽しみにしております！ (2022年4月9日 2時) (レス) id: 17cc79c11f (このIDを非表示/違反報告)
 マリエ(プロフ) - 松さん» そのように言ってくださって本当に嬉しいです！完結まで是非宜しくお願い致します。 (2022年3月29日 19時) (レス) @page35 id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
 松(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃ面白くて更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page35 id: 309f0f86b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：マリエ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/taka231  
作成日時：2022年2月23日 16時

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