ドS系男子太陽くんと可愛い系男子フェイくんと平凡を望む少女【雨宮太陽&フェイ・ルーン】

9話 * 過去 * フェイside ページ11

Aは多分一人暮らし…



ベッドはひとつしかないし、必要最低限のものしか置いていない。


「ふーっ！取り入れ完了！屋根が洗濯物守ってくれたよ〜」


とどめを指すかのように少ない洗濯物……


フェイ「！！/////みっ、見てないからね！！！」


「へ？あっ……下着……み、見てないならいいけどっ……///」


フェイ「･･･あんまり詮索する趣味はないけど…Aは何で一人暮らしなの??」


「ッ……!!!なんで…」


フェイ「家まで来て気付かない訳ないじゃない。」


「･････。」


フェイ「答えたくないなら「出てきた」え…?」


・・Aside・・



「私は昔、なんでもできる完璧な子供だった。成績バツグン、ジャクサも認める科学知識、男は寄ってくる……

でもね、私を認める全てが嫌いで嫌いで大嫌いだった。」


.


「すごいわ、Aちゃん！」


.



「私はもっとっ……普通な子がよかったッ……
普通の友達ができて、普通に笑って、普通に生きる……
皆に『あそこまでいくと怖い』とか『頭おかしいんじゃね』とか…散々言われて……」


フェイ「もう…いいよ。それで平凡平凡って言っていたんだね。」


流れる大粒の涙はフェイの指でぬぐられ、フェイは私を優しく抱き締める。


フェイ「大丈夫……」


前と同じ言葉で私の心を和らげてくれた
フェイは……すごいや


フェイの腕の中でめいいっぱい泣いた……

10話 * 親がいない者同士……→←8話 * ずぶ濡れフェイくん

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