君が何者であろうと大したことじゃない2 ページ17
「別に俺はAに役に立って欲しくて仲良くしてるわけじゃねーよ」
あれ？じゃあ私のこと友達と思ってくれてるってことなのかな。合理的な千空のことだからてっきり助手ぐらいにしか思われてないと思ってた。
やっぱり、千空の考えてること全然わかんないな。
「単刀直入にいうと」
「俺もAがかわいい」
ブバッ
驚きすぎてラーメンのスープを口からこぼした。
「付き合ったらキスもそれ以上のこともするし、かなりベタベタする」
「それでも大丈夫か？」
「…ちょ、ちょっとまって」
パニックだ。
それ以外の言葉が見つからない。未だ嘗てこんなに脈絡のない告白があるだろうか。
というかベタベタするって…これ誰…ほんとに千空？
「Aは俺のこと好きか？」
顔色ひとつ変えずにド級の質問を畳み掛ける千空。私は顔から火が出そうなぐらい顔が熱いっていうのに…！
「そりゃ、好きだけど…」
「じゃあ、付き合うか 決まりだ」
あっさりと。
そりゃもうあっさりと契約は成立した。
気づくと千空はお会計で席を立っている。
「ほらいくぞ、実験の続きだ」
「いや、ちょっと、切り替え早すぎ…ちょっと腰が引けちゃってんだけど…」
腰のひけた私は、ヨタヨタと千空の後を歩いた。
いつも通り千空の自宅に着いた私たちは、いつも通り実験の続きをしていた。
「ねぇ、千空、ほんとに私のこと好きなの？」
いくらなんでもあまりにもあまりなので、私は念押しの質問をした。
「あ”ー言ったろうが、足りないか？」
そう言って千空は私にニヤリと笑いかける。
ちがうちがう。そんな意味で言ってるんじゃない。
「あのね、千空 付き合うってどういうことかわかってる？」
「…なんか不満なのか？」
不満ありまくりだよ！
と、言いたいところだけど具体的に何と聞かれたら私もハッキリできなかった。とりあえず、この胸の内のもやもやとした感情を吐きだした。
「なんていうか、えっと、付き合うってやっぱりドキ ドキしたりとかそういうのあるじゃん？わたしさっきので全然ドキ ドキしなかったし…」
千空はしばらくうーん…と考えるような顔をした後、何かに気づいたようで、部屋の物入れをガサゴソし始めた。
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たいやき(プロフ) - 小麦粉さん» ありがとうございます！何か思いついたらまた更新できるようにします！ (2019年12月16日 3時) (
レス) id: 19c5eaa8c0 (このIDを非表示/違反報告)
小麦粉(プロフ) - はしまして！全作品読ませてもらいました！凄い好みで読めて嬉しかったです。続きを待ってます！ (2019年12月15日 8時) (レス) id: 738efae2c3 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - いちかさん» こちらこそリクエストありがとうございました！感想も嬉しいです！^_^ (2019年11月29日 6時) (レス) id: 19c5eaa8c0 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - たいやきさん» こんにちは。hとχの続き、読ませて頂きました！こんなに早く上げて頂けるとは…本当にありがとうございました！千空が自分をヒョロガリと称するの可愛いかったです笑 (2019年11月26日 14時) (レス) id: 1198a4bf74 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - いちかさん» ありがとうございます。私も学生時代に想いを馳せたつもりです！笑 リクエストありがとうございます。後ほど書いてみたいと思います！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: 19c5eaa8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たいやき | 作成日時：2019年10月24日 11時
