猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

19 猗窩座ごっこ ページ19

 

凪咲さんの家に帰る前に煉獄さんの様子を見に引き返す

鳴女に飛ばしてもらった為一足先に戻ってた


煉獄さんは大丈夫だろうか

早く煉獄さんの所へ…！

あの車だ。煉獄さんの気配がした。猗窩座の能力にまた感心する

音も気配も消して車の屋根に降りた

闘気を感じる、呼吸に集中しているのが分かる。肺と血管は大丈夫そうだ

良かった！生きてる！

状態は分からないけど、息している！心臓が動いてる！

十分だ

生きてくれている！良かった！



泣きながら帰ると安心したのと精神的にぐったりもして、少し寝る

起きるとスッキリした。鬼も寝れるんだ


凪咲さんの作ったご飯を食べてる猫座さんはすっかり猫らしい


｢猫座さんさ、猫になった時びっくりしましたよね｣

｢別に｣


｢ほんとですかぁ？｣

｢人間から鬼になってるからな｣

｢なっとく｣


｢鬼の自分を客観的に見てどうですか？｣

｢別に｣


｢猗窩座さんは鬼の中でもイケてる方だと思うんですよ｣

｢どーでもいい｣

｢もったいないなぁ｣

立ち上がりポーズをとる。後ろ向きになり拳を握り顔を下方向に。

｢カッコ良くないですか？見てますか？猫座さん？｣

かまわず猫のおもちゃで遊んでる

さっきの苦しかった自分はどこにいったのかというぐらい、猗窩座になった自分を楽しんだ

そこへ凪咲さんがやって来て

「わぁーかっこいいです！」

手を叩いて称賛してくれたので
構えたりエアキックして猗窩座で遊ぶ
煉獄さんが生きててくれて嬉しくてはしゃいでしまった


「術式展開＿＿破壊殺・羅針！」


ドンと右足を前に出し右手を前に構えるのと


「あ、オマエ…」


猫座さんの声と同時だった

部屋の一面に羅針のエフェクト青白く光り輝く。恍惚とした光の中一人青ざめた

術を発動した反動で部屋が崩れてしまった。部屋というか家がもう、こう・・・


「なにごと！！」


瞬時に駆けつけて来たのはなんと

腰に一升徳利をぶら下げたお父上の槇寿郎さん！


「鬼か！」


日輪刀を構え辺りを見渡し何もないのを確認すると慣れた手つきで鞘に刀身を納める


「怪我はないか？何があった？」


ポンコツになってもこうやって人々を守っているパパ上に感動する

日没になってるが、隠れる為に入った衣装箱の中で涙ぐんだ


｢これでは住めないな、しばらくうちに来なさい｣


という事で家の修繕工事が終わるまで、凪咲さんと猫座さんとわたしは煉獄家でお世話になる事となった。え？
 

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