果てしなく続く空の下で【1】

まさかの忘れ物。 ページ22

太輔｢ただいま。｣


｢……ただいま。｣



自分の家みたいに入ってく太輔。

ただいまってなによ。

ただいまってね。






ちょいまて。


太輔｢……これ、なに？｣

｢え？え、なんだろ……ね。｣







なんなの、これ。

机の上に置いてある



避妊用具のその……


ゴムというやらが……

なんで机の上に？






ま、まさか。


咲也……


咲也の仕業？


忘れていったわけ？


ってかこんなものなんで置いてくの？


なんで持ってんの？








恐る恐る太輔の顔覗いたら



なんとも言えない


無表情ってやつね。






一番怖いよ


そのパターン。






太輔｢……これAの？｣


｢え？ちっ違うに決まってるでしょ。｣


太輔｢じゃあ……なに？｣









｢多分、咲也の。｣


太輔｢咲也？｣


｢……。｣


太輔｢咲也と寝たの？｣

｢えっ？バッバカ。違う。｣


太輔｢……。｣


｢多分忘れていったんだと思う……。｣




こんなもの忘れていくなんて


本当恨みきれない


太輔に誤解されぬよう



ゆっくりゆっくり


昨日の出来事を



鮮明に伝えていった。

太輔からのプレゼント。→←険悪ムード？

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