418 見透かされる心 ページ38
ミツ「こいつはもう
俺と前に進み始めたんだよ。
今さら気をもたせるようなこと
しないで欲しい。」
「ちょっと//みっくん！
さっきから何言ってんの？
別に藤ヶ谷先輩は私に気をもたせるとか
そんなつもりじゃ…」
太輔を突き放すみたく言うから
困ってみっくんを止める
でも…
太「…そうだな。
ごめん…変なこと言って。
こんなこと
Aちゃんに言うべきじゃないよな。
北山にも。」
ごめんって軽く頭をさげるから
バカみたいって…
だって…私やっぱり…みっくんの言う通り
太輔の言葉に舞い上がってたから
…。
…。
〜♪
太「じゃあ、降りるわ。
気をつけて。」
自宅の最寄り駅に着くと
軽く手をあげて電車を降りた
いつもだったら、電車が発車するまで
ホームから見送ってくれそうなのに
今日はそそくさと階段を登っていってしまった
…。
…。
車内に残された私たちを沈黙が包む
…。
みっくんは窓の外を見つめたまま何も言わない
「ねぇ、さっきの…なんであんなこと言ったの…
太輔、困ってたじゃん。」
駅を出て家までの帰り道
ずっと無言のみっくんに問いかける
ミツ「…なんでって…
あいつが変なこと言うから。」
『知りたいって思うんだ』
私とのこと
「…変なことって」
なんだろみっくんの言葉に何かモヤモヤする
「変なことじゃないじゃん。
失くした記憶を取り戻したいって思うのは
自然なことだよ。
太輔だって別に深い意味なんかなくて
ただそう思っただけで。
なのに、あんな言い方…」
『今さら気をもたせるようなこと
しないで欲しい』
「別に私は太輔のこと…今は…」
なんとも思ってない
って言うべきなのに…
ミツ「…今は…」
ボソリと口にして立ち止まった
みっくんの背中に私も足を止める
…。
…。
ミツ「じゃあ、きくけど…
もしも藤ヶ谷がお前を思い出しても
お前は変わらないでいられんの？
あんな風に言われて
すこしも嬉しいと思わなかった？」
振り向いたみっくんと目が合う
もしも太輔が私とのことを思い出しても
変わらずにみっくんを…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 900人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Cuz(プロフ) - はるかさん» 作者の方ではなくて申し訳ないです、、、！ももさんの小説リストを辿ってみてください！続きありますよ！ (8月26日 6時) (
レス) @page50 id: 0671d0725c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一気に読みました。続き気になります。続きを待っています。 (6月15日 12時) (レス) @page50 id: a5101dca74 (このIDを非表示/違反報告)
c(プロフ) - 藤ヶ谷くん思い出してください、頑張って涙！そして主人公ちゃんが藤ヶ谷さんをまた受け入れてくれますように、、 (2020年4月19日 4時) (レス) id: b90a326d63 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - またお別れしちゃうのかな？切ないけどそんなお話もいいものですね。楽しみです。 (2020年4月11日 14時) (レス) id: e3c85a4b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 切なくなってきました。主人公は、みっくんと結ばれないのかな…(涙)どうか、二人を結びつけてくださいm(__)m (2020年4月10日 22時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも
| 作成日時：2020年3月27日 20時
