413 待てなかった ページ33
太「思い出せない記憶は
思いださなくてもいいって…」
…。
あの日、病院の屋上で
私は太輔から見放された
太「でも、やっぱり知りたいなって。」
え…
「どうして…」
太「もしかして、
Aちゃんのこと…
だよね？
俺が忘れてる記憶って。」
ドクンって、心臓が大きく跳び跳ねる
太「俺とAちゃんて…
どんな関係だった？」
核心をつく質問に言葉に詰まる
だって、無理に話をしたら…
太輔の記憶は壊れてしまうんじゃないかって
さっきは思わず匂わせるようなこと
言っちゃったけど
やっぱり…
太「もしかして、俺たちって…
付き合ってたの？」
太輔と目が合うと…思い出せないって顔
どうしよ…でも
聞かれたからって…頷くと
太「やっぱり…そうだったんだ。」
戸惑っているのが分かる
「やっぱり？」
そう聞き返すと、うすうす気がついてたって
でも
太「ごめんね…なんだろ…俺。
ごめん…まだ、やっぱり全然思い出せない。
でも、それが本当なら…
分からないことはそれだけじゃなくて…
俺、咲良とは…」
全然思い出せない…か
咲良さんと…それは
私もずっと聞きたかったことで
私にも分からない
太「…ごめん。
無神経だよね。
Aちゃんにこんなこと聞くの」
肩を落とした
「藤ヶ谷先輩…。
私…」
自分を責めるように言うから
私もって
私も…先輩を…
太輔を待てなかった
だって、私は今みっくんと…
だから、太輔が私を思い出してくれても…
太「北山と…よかったね。」
「よかった…」
その言葉がズキンって胸に刺さる
太「でも…どんな気持ちだったかな。
昔の俺だったら。」
昔の…
私を覚えていたら
太輔は…
「…ごめんなさい。
私…待てませんでした。
病室で咲良さんの話を聞いて…
あれから色々あって…
先輩を…信じることができなかった」
『太輔と付き合ってるの』
あれから何回も…何回も…傷付いてきた
でも…私がもっと強かったら…
太輔を信じて待っていられたのかな
太「なんでAちゃんが謝るの？
傷つけてるのは俺の方なのに」
少し困ったように微笑む
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Cuz(プロフ) - はるかさん» 作者の方ではなくて申し訳ないです、、、！ももさんの小説リストを辿ってみてください！続きありますよ！ (8月26日 6時) (
レス) @page50 id: 0671d0725c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一気に読みました。続き気になります。続きを待っています。 (6月15日 12時) (レス) @page50 id: a5101dca74 (このIDを非表示/違反報告)
c(プロフ) - 藤ヶ谷くん思い出してください、頑張って涙！そして主人公ちゃんが藤ヶ谷さんをまた受け入れてくれますように、、 (2020年4月19日 4時) (レス) id: b90a326d63 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - またお別れしちゃうのかな？切ないけどそんなお話もいいものですね。楽しみです。 (2020年4月11日 14時) (レス) id: e3c85a4b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 切なくなってきました。主人公は、みっくんと結ばれないのかな…(涙)どうか、二人を結びつけてくださいm(__)m (2020年4月10日 22時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2020年3月27日 20時
