500 扉越しの体温 ページ7
厚いドアに
挟まれて伝わるはずのない体温
なのに、なんでか感じる気配だけで安心する
…。
「みっくん…太輔に何か話した？」
…。
ミツ「…うん。
お前のこと好きだって言った。
余計なこと言ったかも。」
そのせいで、藤ヶ谷と何かあったの？って
「…別に…何も。」
声が震える
ミツ「…ごめん。」
「みっくんのせいじゃない…。」
…。
…。
「…みっくんの言う通りだったかも。」
『全然、大事にされてねーじゃん。』
「さっき咲良さんが来たの。
太輔の部屋に。
キス…してた。」
ミツ「は！？なんで？」
黙って聞いていたみっくんが
一瞬声をあげると、また言葉を飲み込んだ
「分からない…なんかもう…よく分からない。
太輔が好き…なのに
太輔を信じられない。」
それはきっと言葉が無いから
だって、私はバカだから
太輔がもしも信じてと言うなら
きっとその言葉を受け入れてしまうんだ
『落ち着いたら…』
その先にあるものってなんなの？
ミツ「…ねぇ、やっぱり開けてよ。」
力の無い声に…みっくんの気持ちを知りながら
なんて無神経な話をしてるんだろうって
「ごめん…開けられない。」
ミツ「…今日はどうして、そんなに頑ななの？」
…。
ミツ「…俺の顔見たら、揺れちゃうから？」
…。
「違うよ//揺れたりしない//
ただ…」
だって、こんなに胸が痛いのは
紛れもなく太輔を想ってるからで…
ミツ「ただ？」
「だって、開けたらまた言うでしょ//
その…好き…とか//」
ミツ「はぁ？笑
自惚れてんじゃねーよ。
俺に藤ヶ谷が好きとか言ってるくせに
いつもいつも好きだなんて
言ってもらえると思うなよ。」
冗談混じりの笑い声
「な//自惚れてなんかないし//」
ミツ「あーもー、限界！風邪引く前に凍る。
俺が凍え死んだら化けて出てやるからな。」
凍え死ぬって
早く部屋に戻ればいいのに！
そう思いながら、仕方なく扉を開けた瞬間
ミツ「うわ、マジで寒かったー。」
ふわって抱きしめられた
え//
「ちょっと//みっくん//
なんで//」
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かみりーな(プロフ) - お帰りなさい！続きが楽しみです！ (2020年3月29日 12時) (
レス) id: 1856802e71 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 涙が止まりません…。やっと二人が前にすすめる予感 (2020年3月27日 0時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - あぁー(TT)泣いちゃいました（ ; ; ） (2020年3月26日 23時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます、ももさんのペースで頑張ってください！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - わぁ~ (T_T) 更新めちゃくちゃ待ってました！ ありがとうございます (T_T) ももさんのペースでまた更新頂ければ嬉しいです☆♪ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年10月7日 20時
