月とオレンジ 12

468 ki 複雑な胸の内 ページ24

北山said



そう言いながら

俺の気持ちは弾んでいた







俺の一言で

ドキドキしたり惑わされたりするんだって







A「太輔に振られたらどーすんのよ！」







プンプンしながら俺を見る






振られたら…そのときは



「付き合えばいーじゃん。俺と。」






冗談なんかじゃない


そうなればいいと思った








A「な//



また！そーいうこと言う！//」






顔があっという間に真っ赤になんの笑






だから調子に乗って







「結婚しようって約束した仲じゃん。

本当にしちゃう？結婚。」







そう返すと







A「絶対しない！//」








ボフッて近くにあったクッションを

顔を押し付けられた






案外元気じゃん笑









「ま、黒だって決まったわけじゃないし。




そんなに思い詰めるなよ。な？」








って頭をワシャワシャすると

また顔真っ赤にすんの笑







「じゃあ、次はちゃんとこいよ。花嫁修業。」






立ち上がって部屋を出ようとすると







A「みっくん…ありがとう。」






照れくさそうにはにかんだ







この笑顔が俺のものならいいのに






俺だけのものならいいのに








藤ヶ谷のやつ…何してんだよ






こんなにAを不安にさせて





チャンス…なんだけど







藤ヶ谷を想って泣く君に





あんな顔、俺じゃさせられないんだよなって

胸が苦しくもなった

469 みっくんの存在→←467 ki なにかあった？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す