461 F あの頃の気持ち ページ17
太輔said
「渉は…」
渉「俺は明日、また日本をたつよ。」
…咲良を残して
渉「太輔…俺の代わりに咲良を頼むわ。」
頼むって…
渉「あ、父親になれとか
そういうことじゃなくて…
幼馴染みとして
あいつにお前は必用だから。」
悪いけど、少し気にかけてやってって
渉「咲良、下に居るんだよな。
俺、今日はホテルに泊まるって伝えて。」
「いや、でも…」
スーツケースを持って玄関に向かう渉を
ひき止めようとすると
ガチャ
扉を開けたのは咲良
咲良「渉？」
スーツケースに視線を落とした
渉「今度、書類用意して送るから。」
…。
咲良「渉、私…」
渉「咲良…今までありがとう。
幸せになれよ。」
すれ違い様に呼び止めた咲良にそう残して
渉は出て行った
…。
…。
部屋は悲しい程の静寂に包まれる
「ごめん…やっぱり俺が話してもダメだった。」
やっぱり俺なんかじゃ
渉の気持ち変えられるわけなかった
咲良「…ううん。…ありがとう。
太輔…もう帰って。」
うつむく彼女はいたって冷静で
まるで何もなかったみたくそう言った
「…咲良、一人で大丈夫？」
咲良「…大丈夫じゃないって言ったら
ここに居てくれる？」
そう言って、俺を見上げる瞳は
今にも泣き出しそうで
でもそれを必死に耐えている
…。
俺がここから居なくなったら
彼女は一人ぼっちになってしまう
一人で…お腹の子と
咲良「バカだよね私。
…渉、気づいてたのに。」
「…さっきの、聞いてたの？」
小さく頷いた
咲良「渉が言ってたこと…本当なんだ。」
…。
咲良「私、太輔が好きだった。
渉と結婚してる間もずっと。」
…いや、ならどうして…他の男と
咲良「怖かったの。
最初は渉が居ない寂しさが太輔といると紛れて…
幼馴染みの立ち位置だったのに
そのうち太輔をまた好きになって…」
『愛してるよ…太輔』
あの頃、何度となく聞いた言葉
咲良「どんどん好きになっていって…
気づいたら、もう戻れないんじゃないかって。
それが怖くて…他の人とも。
太輔が特別なわけじゃない。
誰とでも器用に付き合える…
そう思いたかったの。」
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もも(プロフ) - 玲さん» いつもありがとうございます☆久々に舞い戻って参りました笑。分かりやすく嫌な奴です(^^;ちゃんと渉さんを大事にしろ！と言いたいところですが、ぐちゃぐちゃしてしまうのが物語(T-T)これからもお付き合いください(^.^) (2019年9月18日 19時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - あ〜！！出てきましたねラスボス〜！！しかも物凄い爆弾を抱えて再登場、、さすがですラスボス。主ちゃんと藤ヶ谷先輩にとって、つらくて悲しいターンがやって来そうですね。。切ないけれど面白いので楽しみですっ (2019年9月18日 19時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年9月14日 9時
