390 帰ってこないから ページ44
さっきの発言も
相手がみっくんだとしても
ちょっと無神経だったかも…
婚約してた彼女にフラれたばかりの人に…
「ごめん//なんか、無神経だった//」
ミツ「別にいんじゃん」
そう言いながら私を見上げる
「腕どけて//熱計るから」
ボタンを外して体温計を挟み込む
pipipi
完了の音がして、胸元に手を伸ばすと
38.8度
「高!みっくん、大丈夫?
すごく高いけど…」
え、いや、まさか…
「まさか夜中、外に居たわけじゃないよね?」
ミツ「どうだったかな…
酔ってたから、覚えてない」
酔ってたって…
フラれてやけ酒?
「珍しいね…」
みっくんのこんなとこ初めて見る
それだけ美紀さんが好きだったんだよね…
結婚を約束してた彼女に振られるとか…
どんなに辛いだろう
「ごめんね…」
みっくんの髪に触れる
ミツ「…なんでお前が謝るの?」
「だって…私に話したかったのかなって。
だから、待ってたんでしょ?」
…。
ミツ「お前…本当にバカだな。」
目が会うとフッと反らされた
「なんでよ//なんで私がバカなのよ//」
ミツ「…別に。」
「別にって何!//
人が心配してやってるのに!//」
もー知らないって、立ち上がろうとすると
グって腕を捕まれた
…//
ミツ「お前、今日休み?」
「…そうだけど」
ミツ「じゃあ、ここにいろ。」
「は?//」
ミツ「高熱の俺をおいて帰れるわけ?」
苦しそうに言う
捕まれた腕はすごく熱い
「それは…//
ねぇ、じゃあついてくから病院行こう?」
ミツ「無理…しんどい」
今度は病院嫌いの子どもみたいに
私に背を向ける
「でも、お薬貰った方が絶対早く治るって!」
ミツ「…。」
「ねぇ、みっくん!?」
…。
…。
返答なし…と思っていると
規則正しい寝息が聞こえてきた
寝ちゃったのかな…
仕方なくみっくんに毛布をかけた
なんで、こんな寒い中外でなんか
『お前が帰って来なかったから』
そんなに私に愚痴りたかったのかな…って
よく分からないけど
一人にはしておけなくて
私は1日みっくんの傍についていることにした
910人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「藤ヶ谷太輔」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうか(プロフ) - はじめまして!この作品なファンになりました!読んでいてすっごく楽しいです!キュンキュンするし、切ないし...わたしは太輔と結ばれてほしいです!やっと太輔への気持ちに気づいた主人公ちゃんにはこのまま太輔と結ばれてほしいなと。これから続き読みます! (2019年9月26日 4時) (レス) id: 4633c77970 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます☆美紀さんとはしばらくお別れですが、また先々登場するかもしれません(^^;みっくんがとうとう動き始めます(^^) (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 美紀さん最後までいい女ですね泣美紀さんの決断に涙が止まりません。美紀さんにも絶対に幸せになってほしいです。 (2019年8月28日 7時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - きたみなさん» コメントありがとうございます☆本当にやっとですね(^^;これからも波乱の展開はありますが、見守ってくださいね(^^) (2019年8月28日 5時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
きたみな(プロフ) - やっと、、やっと!!!という思いともどかしさとで続きが気になります、、(^o^) (2019年8月28日 1時) (レス) id: 06cdfedc0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もも | 作成日時:2019年8月12日 21時