1278 デニムのジャケット ページ36
でも
ジュニアから受けとった
ジャケットを羽織ると横1列に並ぶ7人
……。
……。
センターに立つ裕太君の両サイドに
太輔と北山さん、その脇を
舞祭組の4人が固めている
みんなが着ていたのは夏を思わせる
鮮やかなブルーの
クラッシュデニムのジャンパー
それを見てすぐに気がついた
私の……
さっき裕太君の衣装ブースで見た衣装
いつかの私がデザインしたものだった
なんで……
あまりの驚きに、そのジャケットと
メンバーの表情を映し出すスクリーンに
私の視線は釘付け
裕太「今日はね、オーラスということで
みんなにサプライズを用意したんだよね。」
マイクを持った裕太君が話だすと
北山さんが「なになにー?♪」って
言うのに重ねて
会場からも期待の声が聞こえる
裕太「あ、あのね
あんまハードル上げないでー(笑)」
って、苦笑いする裕太君に変わって
太輔が話し出した
太輔「今までの公演のアンコールでは
歌わなかったんだけど、やっぱり最後に
もう1度みんなに届けたいなって。
俺たちのラブソング。
本当に今日は来てくれてありがとう。
そして、いつも俺らの傍にいてくれて
ありがとう。
みんなの存在に感謝しています。
『Re:』」
太輔がそう話終わると、曲が流れ始めた
7人の歌声が重なる
額の汗を拭いながら歌う裕太君
太輔は客席に手を振りながら微笑んだ
その笑顔がこちらに向けられている気がして
心臓が音をたてる
いてくれて……
それは思い過ごしなのか
でも確かに私が彼らに伝えたかった言葉で
太輔にもちゃんと届いてたんだって……
その言葉に涙が溢れた
衣装も歌も……
なにからなにまで最高のサプライズ
まるで、私が今、自分たちを見ていることを
知ってるみたいだ
だから……
「でも……どうして……」
って
だって私は1度も彼らに会っていない
コンサートに私が来る保証なんて
なかったのに……
良亮「気づいてたよ。
二人とも。」
……気づいてた?
隣でメンバーの様子を見ていた良亮君
良亮「『Re:』の衣装
Aちゃんのデザインだって。」
「え……」
驚いて彼を見上げる
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fjmy - 素敵な小説を書いてくださりありがとうございました。この感動と涙とももさんに出会えた感想を伝えたいのですが私も小説並みの感想(コメント)を書きそうなので、一言でお伝えします!まさにLuv Bias!正直ボス恋よりも似合う小説(ドラマ)でした。ありがとうございました (2021年4月16日 12時) (レス) id: 5d66a7c970 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - yokonana(nanaco)さん» コメントありがとうございます☆nanakoさんに出会えたこと感謝します(^^)気ままに書き綴った自己満小説でしたが、一緒に楽しんで頂けて嬉しいです♪また新作も覗きに来てくださいね(*´∀`) (2019年5月5日 11時) (レス) id: 47a9646c5c (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - カメナシ ショウさん» コメントありがとうございます☆気ままに書き綴った自己満小説でしたが一緒に楽しんで頂けて、私も嬉しいです(^^)まだ途中の作品もありますが、よかったらまた覗きに来てくださいね(*´∀`) (2019年5月5日 11時) (レス) id: 47a9646c5c (このIDを非表示/違反報告)
yokonana(nanaco)(プロフ) - 初めまして。nanacoと申します(*^_^*)私が占いツクールでキスマイの作品を読んだのは、ももさんのこの作品が初めてでした(*´∀`)新作ものすごく嬉しいです。 (2019年5月5日 8時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
カメナシ ショウ(プロフ) - はじめまして。この小説の存在を知って1週間。今までひたすらに読み続けてしまうくらいステキなお話でした。私はあの最終話の締め方を涙なしには見れないほど感動しました。この作品に、そしてももさんに出会えてよかったです!ありがとうございました! (2019年1月26日 3時) (レス) id: 1eacac2b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2018年7月9日 8時