1275 夢 ページ33
勿論、衣装については
良亮君を通じて意見を聞いていたけれど
心に語りかけられる
そういう声は聞こえなかった
聞こうとしなかったからかもしれないけど
やっぱり二人は
もう遠くに行ってしまったんだと思っていた
良亮「あ、次だよ！」
何曲かを経て
曲中に順番で着替えを済ませたメンバーが
身にまとっているのは
私が手掛けた真っ白な衣装
メンバーがローラースケートで
会場を滑走すると
黒いベルトやパンツのスパンコールが
照明にキラキラと反射する
センターステージにたどり着いたメンバーが
フィギュアスケートのように
クルクルと回ると、白い裾がヒラヒラと
舞ってまるで美しい白鳥のようだった
自分のデザインした衣装を
キスマイのメンバーがステージ上で着ている
それは正に夢のような光景だ
穏やかにイントロが流れ始めると
『Re:』を歌い始める
マイクを通して聞こえる裕太君の少し高い声
宮田さんと顔を寄せ合う姿に
いつかのことを思い出す
太輔が横尾さんと歌う歌詞に胸をギｭｯとされた
と、同時にやっぱり少し寂しい
……。
良亮「夢、叶ったね。」
隣で見ている彼
夢……１度は無くなりかけた……私の夢
自分でデザインした洋服をつくりたい
その夢が叶っただけじゃなくて
自分の大切な人たちが
その衣装に腕を通している
もう、感無量とは正にこのこと
「ありがとうね。
良亮君が居なかったら
多分、衣装提案できなかったから。」
ここまで導いてくれたのは、やっぱり良亮君だ
良亮「まだそんなこと言ってんの？
きっと俺がいなくても大丈夫だったと思うよ。
だって……」
だって……？
良亮「あ、なんでもない//」
慌ててる
「なんでもないって……」
良亮「じゃあ、この曲が終わったら
裏でちょっと手伝って。」
そう言うと、先に裏通路を歩いていって
しまった
私はその曲……『Re:』が終わるまで
彼らから視線を外すことができなかった
時折、お互いに見つめ合いながら
優しい表情で歌う
その声も
その表情も
私は……大好きだった
大好きだったんだ
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fjmy - 素敵な小説を書いてくださりありがとうございました。この感動と涙とももさんに出会えた感想を伝えたいのですが私も小説並みの感想(コメント)を書きそうなので、一言でお伝えします！まさにLuv Bias！正直ボス恋よりも似合う小説(ドラマ)でした。ありがとうございました (2021年4月16日 12時) (
レス) id: 5d66a7c970 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - yokonana（nanaco）さん» コメントありがとうございます☆nanakoさんに出会えたこと感謝します(^^)気ままに書き綴った自己満小説でしたが、一緒に楽しんで頂けて嬉しいです♪また新作も覗きに来てくださいね(*´∀｀) (2019年5月5日 11時) (レス) id: 47a9646c5c (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ｶﾒﾅｼ ｼｮｳさん» コメントありがとうございます☆気ままに書き綴った自己満小説でしたが一緒に楽しんで頂けて、私も嬉しいです(^^)まだ途中の作品もありますが、よかったらまた覗きに来てくださいね(*´∀｀) (2019年5月5日 11時) (レス) id: 47a9646c5c (このIDを非表示/違反報告)
yokonana（nanaco）(プロフ) - 初めまして。nanacoと申します(*^_^*)私が占いツクールでキスマイの作品を読んだのは、ももさんのこの作品が初めてでした(*´∀`)新作ものすごく嬉しいです。 (2019年5月5日 8時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾒﾅｼ ｼｮｳ(プロフ) - はじめまして。この小説の存在を知って1週間。今までひたすらに読み続けてしまうくらいステキなお話でした。私はあの最終話の締め方を涙なしには見れないほど感動しました。この作品に、そしてももさんに出会えてよかったです！ありがとうございました！ (2019年1月26日 3時) (レス) id: 1eacac2b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2018年7月9日 8時
