1196 Tsaid 真実を告げるとき ページ2
裕太said
ピンポーン
震える手を必死に落ち着ける
ガチャ
扉を開けたAの俺を見る表情に
昨日自分がしてしまったことを
悔やまずにはいられない
一瞬目が合うと、すぐに反らされる
少し迷うように部屋に通された
「昨日は……本当にごめん。
俺、あんなことするつもりじゃなくて……
でも、ガヤのこと聞いたら……なんか
止められなくなって。」
少し離れた場所に座る彼女に真っ先に謝罪した
A「本当に……もういいから。」
頭を下げる俺を制止した
顔を上げると困ったような表情の彼女
A「裕太君は、悪くないよ。
もとはといえば、私がちゃんと
話してなかったからだし。」
ガヤの撮影を見に行ったこと
A「それに……帰ろうと思ったら……
帰れてたし。」
ガヤとの食事のこと……
申し訳なさそうに俺を見るのに
じゃあ、なんで帰って来なかったの？
って……分かりきってるのに
A「ごめん。不安にさせない……って
言ったのに。」
『どうしたら、安心できるかな……』
いつかの彼女の言葉
そう……Aはいつだって
俺を気遣ってくれていた
いつだって、君の世界は……俺なんだ
本当は、ガヤのこと……
どこかに気持ちを残しながら
いつでも、俺を……
そんなAに、嘘をつくのは
もう限界だった
本当のことを話したら、君は俺の前から
居なくなってしまうかもしれない
それどころか、本当のことを知りながら
ずっと黙っていたことを軽蔑されるかも
でも……
嘘は……嘘で……本当じゃない
いつかは真実が明るみに出るときが来る
そのときを……自分で早めるだけ
君の傍に居たい
でも……こんな関係は辛すぎる
「A……俺さ
Aに話してないことがある。」
意を決してそう言うと
不安そうに俺を見つめる彼女と目が合った
……もう、戻れない
そう覚悟して良亮君から聞いた
ガヤのことを話した
葵さんの子が、ガヤの子どもじゃなかったこと
ガヤが葵さんにプロポーズするのは
社長の命令で
そこにはガヤの意思は無いということ
なによりも、ガヤは今も……
Aを好きだということ
1197 Tsaid 知らなかったのは俺の方→←1195 Tsaid 葛藤
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 960人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます☆今現在、主人公ちゃんの行方は不明ですが、またふたりと再会できると思います(^^)みんなが幸せになれるといいですよね(^^;ご期待に添えるか分かりませんが、ぜひ最後までお付き合いください(^w^) (2018年7月7日 8時) (
レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして！密かに読み続けているものです！笑 毎日更新が待ち遠しく楽しみにしてます！たいぴーと主人公ちゃんはまた思いが通じ合うことないんでしょうか？涙 ぜひハッピーエンド楽しみにしてます！ (2018年7月6日 23時) (レス) id: 49a5596eea (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - たまちゃんさん» コメントありがとうございます☆感情移入して読んで頂けて嬉しいです(^^)みんながハッピーな終わり方が理想ですが……ご期待に添えるか(。´Д⊂)お話は終わり方が一番難しいですね(^^; (2018年6月30日 20時) (レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - 電車でつい泣きそうになりました(T ^ T)これからの展開がどうなるかすごく楽しみだけど、玉ちゃんもがやさんも傷つかない結果は無いですよね、、 (2018年6月30日 18時) (レス) id: dc2445df5f (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - megtamさん» いつもありがとうございます☆優しくて臆病ゆえの展開ですね(。´Д⊂)これをうけて、主人公ちゃんが何を思い行動するのか、これからも見守ってくださいね(^w^) (2018年6月30日 12時) (レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも
| 作成日時：2018年6月22日 6時
