614 Tsaid 熱 ページ8
玉森said
「ごめん。
……俺が……黙ってればよかったよね。
そしたら、今日だって……」
ガヤが気持ちを伝えようとしていた
きっと彼女にとって
人生で最高の日になるはずだったのに
散々悩んで打ち明けたつもりだった
でも……こんなことになるなんて……
俺さえ黙ってれば……って
よく分からない正義感みたいなものが
顔を覗かせる
本当は……ブルームーンの夜に
自分が隣に居られることに
変な喜びすら感じているくせに
A「ううん。……玉森さんは悪くないです。
嘘つかれるより
正直に話してくれた方が嬉しいです。」
こんな時でも俺を気遣うんだ
本当は……俺を恨んでるかもしれない
だって俺が……二人の約束を邪魔したんだから
そんな彼女を自宅まで送る
会話のない車内にひたすら雨音がし続けた
マンションに着くと
助手席で目を閉じるAちゃん
声をかけたけど苦しそうな顔をして
ようやく目を開いた
「大丈夫？体調悪い？」
A「すみません……大丈夫です。」
フーフーと苦しそうに体を起こすと
バランスを崩すから、彼女を抱き止めた
「熱……あるよね？」
触ってすぐに分かった
とりあえず車を停めて、彼女を部屋に運んだ
A「すみません……本当に大丈夫なんで……
玉森さんは帰ってください。」
ひとまずソファに座らせる
「……熱あるの放って帰れるわけないでしょ。
着替えた方がいいよね。
着替えって……」
Aちゃんに場所を聞き着替えを探して
彼女に差し出す
A「すみません……
ちょっとあっちで着替えますね」
そう言うとリビングから続きになっている
寝室へ入っていく
服が摩れる音と間仕切りに映し出される
彼女の影が
まるでコンサートの演出のように妖艶に動く
Aちゃんは今
ガヤのことですげー落ち込んでる
体調だって最悪に悪い
それなのに俺は
生々しく動く彼女の影に
ドキドキせずにはいられなかった
なんで男ってこんなにバカなんだ
着替えを終えた彼女のもとへ水を持っていく
「飲める？水分とった方がいいよ。」
小さくうなずくとゆっくりと飲み干した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 913人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも(プロフ) - 米友実さん» コメントありがとうございます☆そうでしたね(^o^;)私もオヤ？となりました。太輔のT、玉森のT紛らわしい！(笑)これからもお付き合いください♪ (2017年12月31日 21時) (
レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
米友実(プロフ) - 初めてコメントします。いつもハラハラドキドキしながら読ませて頂いてます。初コメントですが気になるので……６５２話、太輔saidなのに、表記はＴsaidとなってます(^^; (2017年12月29日 20時) (レス) id: 6083c00c20 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - megtamさん» コメントありがとうございます☆とうとう14まできてしまいました……が、まだまだ続きそうです(^o^;)そうですね。苦しい展開が続きますが、玉森さんがここにきて少しずつ揺さぶりをかけてきそうです！太輔saidもこれから更新しますので、注目してくださいね！ (2017年12月17日 5時) (レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
megtam(プロフ) - 移行お疲れ様です！主人公ちゃん、なかなか報われず、でも誰もが悪くなくて…苦しい恋が続きますね。個人的には玉ちゃん推しだけど、主人公ちゃんの気持ちを思うと太輔と気持ちが通じ合って欲しいです(>_<)ら (2017年12月17日 1時) (レス) id: 7b0c4b8b12 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます☆もどかしい展開ばかりすみません(^^;玉森さんに報われて欲しいですよね(。´Д⊂)少しずつ距離を詰めてく彼の動きにもご注目ください(*´∀｀) (2017年12月15日 9時) (レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも
| 作成日時：2017年12月13日 8時
