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6 みっくんの彼女 ページ7

さっきまでみっくんとの

思い出に浸っていた分

一気に天から地へと叩きつけられる






それを悟られないように







「みっくん、今日はありがとう。じゃあ……」



って、奥の部屋





自分の部屋の扉に手をかける








みつ「おぉ。また何かあったら

遠慮なく言えよ。」








美紀「宏光、偉そう(笑)

Aちゃん、逆に宏光をよろしくね♪


こう見えて、案外抜けてたりするからさ。」






お兄ちゃん風に言うみっくんに

美紀さんがつっこむ








こう見えて……



そんなの私の方がずっとよく知ってる






私は物心ついた頃からみっくんと

ずっと一緒にいたのに








そんな気持ちが顔に出てしまう前に

笑顔で会釈をして部屋に入った








私の方がみっくんを知っている







……私の方が







壁一枚隔てただけの彼の部屋






時おりふたりの笑い声が聞こえてくる







みっくんの傍に居られる






この部屋に決めたときは

もう、嬉しくて嬉しくて仕方なかったのに







こんなことがあるなんて








みっくんが都内の大学に通い初めてから

最近まで、ずっと遠くにいたから

忘れてしまっていた







近くに居るということは

見たくないことまで

見なくてはならないということ






知りたくはないことまで

知らなくてはいけないということ









私の方がみっくんを知ってる


なんて、思ったけど







みっくんが都内の大学に通い始めてからは

年に数回しか会えなくなっていた、






……。








きっと美紀さんは知ってるんだ

私が知ることができなかった

みっくんの6年間を……

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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので( ̄∇ ̄*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2019年5月5日 0時

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