44 ここにいない誰か ページ45
「付き合うって……//
まさか//
私たちはただの幼馴染みで//別にそんな」
必死に取り繕う私に
また否定してみちゃう？って笑う
「でもなんで……」
そう思ったの？
私とみっくんの関係性を知っている友達は
数名居たけど、そんな風に言われたこと
一度もないから
藤「なんで……なんとなく。
そう何回もふたりでいるところを
見ていたわけじゃないけど
すごく仲良さそうだったから。」
確かに仲は良かった
それは今でも同じ
でも、その仲がいいは
決してラブではないんだよね
「みっくんは当時から彼女が居ました。
だから、私となんて……あり得ない。」
そうなの？って、表情で私を見てる
「それに、彼女が居なくても……
みっくんにとって私は、ただの幼馴染みで……
妹みたいなものなので。」
自分で言って自分でへこんでるし
藤「妹……か。」
そう言って、遠くを見つめてる
藤「幼馴染みって難しいよね。
すごくに近くに居るはずなのに
なんかすごく遠くて……。
いつも隣に居るのに、絶対に越えられない
一線がある。
いつも通りを望めばすごく幸せなのに
それ以上を望んだらすごく苦しい。
なんか、変だよね。」
って、笑ったけれどさっきと同じだ
……その笑顔はどこか寂しくて……
ここに居ない誰かを想ってるみたいだった
だから……
「藤ヶ谷先輩は……居るんですか？
付き合ってる人とか……。
好きな人とか……。」
藤ヶ谷先輩にこんな顔させるのは
いったい誰なんだろうって
藤「俺？んー俺はねー……」
話し出そうとしたとき
宮田「ガヤさん！」
後ろから呼ばれて振り返ると
宮田先輩が息を切らして立っていた
宮田「何回も電話したのに！
みんな探してたよ！？」
辺りはすっかり日が落ちて
昼間から宴会を開いていた人たちが
ぞろぞろと帰り始めていた
藤「あ、悪い。サイレント(笑)」
携帯を確認して笑う藤ヶ谷先輩に
宮田先輩がもーって怒ってる
藤「戻ろうか。」
そう言って、手をかしてくれた先輩に
スーツのジャケットを返すと
藤「別にいいのに。」って
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので(￣∇￣*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年5月5日 0時
