15 矛盾 ページ16
みつ「結局
かっこいいんじゃん(笑)」
「そりゃ、そうだよ//
あの藤ヶ谷先輩だよ！？」
みつ「あの藤ヶ谷先輩ねー。
一応言っておくけど
俺もあの北山先輩なんですけど。」
ちょっと不満げ
でも、みっくんの言う通り
あの北山先輩なんだよね
もしも私が幼馴染みじゃなかったら
私なんてこんな風に話せてない
……。
いや……話せてるかもな
高校時代のみっくんは
すごく人気があったけど
誰とでも気軽に話す親しみやすい先輩だった
でも、幼馴染みじゃなかったら
話せたかもしれないけど
みっくんの記憶に私は残らなかっただろうな
人類みな親友みたいな社交性だし
みつ「おい！そこは突っ込まないと！
確かに俺も人気あったけどさ。」
返事をしない私に少し照れながら言う
……。
「結局、人気あるんじゃん(笑)」
みつ「いや、あっただろ！」
みっくんが実家を離れてからのここ数年は
なかなか今までみたくは会えなかったけど
やっぱりブランクとかじゃないかもな…
なんて
そう思い直して
それがなんだか嬉しくも悲しくもあった
……。
お酒が進んでいくと、その力を借りて
やっぱり聞きたくなるのは
美紀さん……のこと
「ねぇ、みっくん……」
そう切り出すと、ん？って軽く返事をする
「美紀さんとは、いつから付き合ってるの？」
私がいきなり聞くもんだから
みっくんは、へ？って変な声を出した
みつ「大学入ってすぐだったかな。」
って、思い出すように言う
大学……みっくんが実家を離れてすぐ
みつ「てか、なんで？
何？気になんのー？♪」
からかうように言う
「べ、別に//気になんて//」
みっくんに彼女がいたのは今回だけじゃない
高校時代だって、中学時代だって
いつだってすっごく可愛い彼女がいた
でも、私がこんな風にみっくんに
聞くのは初めてで……
だって当時は聞かなくても、知っていたから
ずっとみっくんの傍で、彼ばかりを見てきた
知りたくなくても知ってしまう
知りたくない……のに、やっぱり知りたい
いつだって私の心は矛盾していた
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので(￣∇￣*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年5月5日 0時
