10 教育係 ページ11
新入社員4人は
それぞれ教育係がつけられるらしく
その先輩の隣が自分のデスクだった
部署「じゃあ、あなたはあそこで……
あなたは……」
部長に指示されたデスクに座るけど
私の隣は空席
資料が積まれているから
誰かしらいるのは確かなんだけど
少しだけ戸惑っていると
「ただいま戻りました。」
フロアの入り口から誰かの声がして
そちらを振り向くと
藤ヶ谷先輩
広報部……だもんね。
やっぱり同じ部署なんだって
当たり前のことが頭に浮かんだ
……。
……ん?……え
藤ヶ谷先輩が近づいてきて、隣のデスクに
座ったから、一瞬にして頭の中はプチパニック
藤「あ、もしかして新入社員さん……
だよね?名前が……えっと……」
隣に居る私に気づいた
「はい!Aと申します//
本日より広報部に配属されました//」
慌てとそう返すと
藤「あ、そうだそうだ!Aちゃん!
あ……ごめん//いきなり馴れ馴れしいね//
Aさんね教育係りをさせて頂きます
藤ヶ谷太輔です。
よろしくね。」
フワッて笑う
Aちゃん//
あの藤ヶ谷先輩が、私の名前を呼んだ//
なんとも言えない不思議な感覚に
固まってしまう私に
藤「Aさん?大丈夫?」
って、少しだけ困ったような笑顔を見せた
「あ……すみません//つい//
こちらこそよろしくお願いします//」
食い込みぎみで挨拶を返すと
ハハって面白そうに笑う
藤「やっぱり初日だし、緊張してるよね。
でも、リラックス♪
困ったことがあれば、なんでも聞いてね。」
私の緊張を優しく解してくれる藤ヶ谷先輩
話したのは今回が初めてだけど
一瞬にしてイメージ通りだってなった
「Aさーん!」
呼ばれた方を見ると萌ちゃんを含め
3人の新入社員が集められていた
藤「今日から暫く新人研修だったよね?」
手元の資料を確認しながら言う
あ、そうだった//
今日から1ヶ月の予定で
部署ごとの新人研修が組まれていた
四人の教育係りが順番で
仕事に必要な勉強を教えてくれる
それが終わったら
晴れて広報部の一員として働けるのだ
もちろんこの1ヶ月は事前研修
というかたちで、その後
約1年間は定期的に研修が
行われるようになっている
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので( ̄∇ ̄*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2019年5月5日 0時