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※02 ページ7

医者「状況を説明しますと…」



そう話し出したのは

私がここに来るまでの経緯







私は交通事故に遭った

交通量の多い道路





私を助手席に乗せた車が

道を横切ろうとしたとき

信号無視の車に追突された






それで、私は…瀕死の状態でここに

病院に運ばれて







緊急手術を受けたものの

そのまま返らぬ人となった








つまり…やっぱり私は死んだんだ








大きな事故に巻き込まれて怪我を負いながらも

顔に傷がなかったことに驚いたそうだ








そっか…事故

確か交通量の多い交差点で…






あれ…待って







「太輔は!?太輔は大丈夫なの!?」






大きな声をあげても反応のない室内






車を運転していたのは藤ヶ谷太輔



私の恋人だった





事故のショックで失いかけていた記憶が

断片的に戻ってくる




思い出した






事故に遭ったとき反転していく景色の中で

最後に視界に入ってきたのは黒一色の世界






あれは…事故の瞬間に

私に覆い被さった太輔のTシャツの色







…。









父「車を運転していた人は…

大丈夫なんですか?」







泣き崩れている母の後ろから静かに聞いた








医者「外傷は少ないですが…

まだ意識が戻っていません。」









え…待ってよ

意識が戻ってないって…









その言葉にいてもたってもいられなくて

部屋を飛び出して、太輔を探す








どこかに居るはずの太輔を

必死に探しても見つから






やっぱり芸能人だから?




特別に隔離されてるとか?





意識が戻らないって…





廊下脇のベンチに腰かける

腰かけられてるのか分からないけど




太輔…







自分が死んでしまったことなんて

忘れてしまうぐらい

彼のことばかりを考えていた






そこへ、裕太が通りかかった








「あ、裕太!太輔は?」




って…聞こえないよね







その後ろをついていくと




ICU…集中治療室






さっきまで走り回っていた足が

扉の前で一気にすくむ





この部屋に太輔は居る



でも…現実を目の当たりにするのが怖い




…。







裕太が開けた扉が自然と戻ろうとするから

あわてて部屋に飛び込んだ






…。





「…太輔」



部屋の中にはベッドが一台だけ






そこに横たわっているのは

紛れもなく藤ヶ谷太輔







私の恋人だった

※03→←4 私が星になった日



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設定タグ:kis-my-ft2 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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美希(プロフ) - ももさん!新作待っていましたー☆ まだこれからなのに続きが気になり更新が楽しみです(^-^) (2020年5月29日 6時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - こんにちは!新作待ってました!まだ序盤なのに鼻の奥がツンとします…。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: a35dab13d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2020年5月28日 21時

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