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※02 ページ33

この子は

いったいなんなんだろうって

思うようになって






今、思えばあの頃から特別だったんだと思う









何度振られようと、どんなに冷たくされようと…

飼い主を信じて止まない子犬みたいに

俺の周りを嬉しそうについてくる



そんな子で







頑なだった俺も

いつしか、気持ちを動かされていた







多分、この子は大丈夫って…根負けだった笑






俺たちが始まったのは

出会って7年目







それから、付き合って1年目を

迎えたばかりだった








次のドーム公演に

…君はもう来ない








玉「はい。飲む?」







スタジオの隅で休憩してると

玉が隣から飲み物を差し出した







「サンキュ。」







玉「体調、大丈夫なの?」








「…うん。

ちょっと体重いけど。」






しばらくぶりだし







玉「はは笑

入院して太った〜??笑」






痩せちゃうより健康的じゃんって笑う




玉に会うのは、目を覚ました日以来





Aが死んで約半月






全然、平気…みたいな






でも、そんなわけないのは

誰もが分かっている







大切な幼なじみを亡くして

平気な奴なんていない








「玉、ごめんな。」







玉「…ん?」







不思議そうに俺を見る







「俺があの日、事故ったりしなければ…」







Aは今も生きていたはずなのに








裕太「なんでガヤが謝るのさ。

ガヤは悪くない。


トラックに追突されたんでしょ?」







あの日、海へ向かう途中

信号待ちをしていたとき

交差点を曲がり損ねた車が大きく接触してきた








ぶつかったのはAが座る助手席のフロント






かばいきれなかった








玉「ごめんなんて言わないで。





ガヤは悪くないし

自分を責めちゃダメだよ。」






ね?って





よくファンの子たちに

ユルフワとかって言われてる玉







こんなときは

そんな玉のキャラクターに救われる








玉「それに、きっとみんなも今

ガヤと同じ気持ちだと思うし。」






俺と同じ気持ち



Aが居ない現実を受けとめられない







玉「それに

一番辛いのはきっとガヤなんだからさ。」






玉の優しい口調に、




みんなに迷惑をかけているっていう罪悪感が

少しだけ晴れたような気がした







君が居ない時間が

少しずつ現実味を帯びていく





そんな毎日

※03→←15 F 君がいない日々



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設定タグ:kis-my-ft2 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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美希(プロフ) - ももさん!新作待っていましたー☆ まだこれからなのに続きが気になり更新が楽しみです(^-^) (2020年5月29日 6時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - こんにちは!新作待ってました!まだ序盤なのに鼻の奥がツンとします…。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: a35dab13d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2020年5月28日 21時

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