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STORY22 デート(1) ページ24

デート当日。
もちろんAさんに甘いデートなんていう思考があるとは思ってねェ。
アンタが望むなら俺は弟でいまさァ。

ただ、一緒に居れたらいい。
アンタのことが知れたらいい。


…無責任だ。
でも、どうせ諦めきれねえなら、もう少しだけ知ってからでもいいんじゃねーかって気持ちになってきた。

“もっとアイツのこと知った方がいいんじゃね?”
旦那の言葉が離れなかった。
それに、欲望にも負けた。


…そんなこんなで誘ったデート。
待ち合わせ15分前。
珍しく時間通りどころか早く着いた俺は、Aさんを待っていた。


「ごめん、お待たせ!」

「Aさん…!」


少し駆け足で駆け寄ってくるAさん。

いつもと髪型が違う。
編み込みの…ハーフアップとかいうやつだ。
巻かれた髪とマッチしていて、ふわふわした感じがAさんに合っている。
着物も大人っぽくて、可愛らしくて。
いつもと違う、オフって感じだ。

言葉が出ない。


「総悟君…? へ、変…かな。」

「あ、や、綺麗でさァ。さすがです。」

「本当…? 良かった。そ…総悟君もかっこいいわ。」

「ありがとうございやす…。」


本当やばい。
どんどんハマっていく。
少し照れたようなAさんに、俺まで照れる。


「それに、待ち合わせ時間まであと10分もありやす。さっき来たばかりですし、全然待ってやせんよ。」

「ふふ、ありがとう。」

「Aさん、急に誘ったのに来てくれてありがとうございやす。それで…。」


一応店を何種類か調べてきた。
いくつか候補を挙げて、Aさんに選んでもらった。







「美味しそう〜!」


女はケーキやらなんやらが好き…という偏見はAさんにも当てはまっていたようだ。
りんごのタルトとなんたらっつー紅茶を前に、幸せそうな顔をしたAさん。
連れてきて良かった。

ちなみに俺はコーヒーとチーズケーキ。
甘すぎず、美味そうだ。


「実はね、私紅茶好きなの…。」

「紅茶ですかィ? いいですね。Aさんが嬉しそうで、俺も嬉しいでさァ。」

「連れてきてくれてありがとう。総悟君はコーヒー派なんだね。」

「そうですね、紅茶はあんまり飲みやせん。屯所では日本茶とかばっかりで…。」

「なるほど、お団子も好きみたいだし、和食派なのね。」


こんなにお互いのことを話すのは、初めてだった。
家族構成くれーは話したが、それ以外は世間話程度で。
少し距離は狭まったか?

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 団子屋   
作品ジャンル:アニメ
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たいる(プロフ) - わかさん» こっちにもコメントくださってたんですね!笑ありがとうございます。笑っていただけて良かったです笑笑 (2021年7月11日 17時) (レス) id: 14bca84003 (このIDを非表示/違反報告)
わか - ミョウバンは笑った!!笑笑 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 44294a6bf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たいる | 作成日時:2021年1月8日 0時

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