STORY11 おかしな常連客たち(2) ページ13
片方ずつならいい人たちなんだけどなぁ…。
「おいてめーは出ていけ。今は俺が食べてる。」
「てめーが出てけってんだ。俺は今来たばかりだ。」
「来たばっかなんだからちげー店にしたらいいだろ。」
「もう注文したわ。てめーがさっさと食って出てけ。てかなんだそのあんこまみれの団子は。ちゃんとここのじーさんが出す適量で食えよ。」
「てめーに言われたかねーんだよ。いつもえげつねー犬のエサみたいなん食いやがって。あきらかにマヨネーズが主役食ってんだろーが。」
「てめーのが犬のエサだ! マヨネーズは何にでも合う万能な食べ物なんだよ!」
…喧嘩ならよそでやってください。
みんな引いてるから。
どっちもわりとゲテモノだから。
量が量だけに。
げんなりしながら、三色団子とマヨネーズを運ぶ。
私たちにはよくわからない世界なので、マヨネーズはセルフでかけてもらっている。
ちなみにトッピング代は別料金だ。
なんせ1本丸々使ったりするからね。
それにマヨネーズは土方さんのためだけのものだし、土方さんのために仕入れていると言っても過言ではない。
「はい、お待たせしました。三色団子とマヨネーズです。」
「お、ありがとな。」
ぶちゅぶちゅぶちゅ…と嫌な音をたて、マヨネーズは空になった。
「これだこれ。やっぱここの団子がうめえんだよなぁ。」
…この2人、実は似てると思う。
「何がこれだこれ、だ。ただのマヨネーズだろーが。マヨネーズ吸ってるのとほぼ同じだろーが!」
隣の席でもなく、向かいの席でもない。
銀さんはカウンター席の真ん中に座っていたのだが、2つ空けた席に土方さんが座っている。
何で隣でもないのにこんなに言い争えるんだろうか。
「はいはい、お2人とも。他のお客さんに迷惑ですから、そろそろいい加減にしてくださいね。2人でおしゃべりがしたいなら、お2人でテーブル席へどうぞ。」
「ゴメンナサイ。」
「ゴメンナサイ。」
よほど2人でテーブルを囲むのが嫌なんだろう。
光の速度で2人から謝罪が飛んできた。
全く困った常連だ。
「そういやA、総悟ここに今日来たか?」
「今日は来てませんけど?」
「そうか。もし来たら仕事しろって怒っといてくれ。俺よりお前の言うことのがよく聞きそうだからな。」
「ふふ、はいはい。わかりましたよ。」
私がこの前総悟君がきたって話したからかな。
私のこと土方さんより慕ってくれてるなら、嬉しいなぁ。
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たいる(プロフ) - わかさん» こっちにもコメントくださってたんですね!笑ありがとうございます。笑っていただけて良かったです笑笑 (2021年7月11日 17時) (レス) id: 14bca84003 (このIDを非表示/違反報告)
わか - ミョウバンは笑った!!笑笑 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 44294a6bf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たいる | 作成日時:2021年1月8日 0時