タイムトベルヨー２【まふまふ】

４９タイム ページ3

.








-そらるside-









俺の前で騒ぎ立てる女









｢違う！！なんか違う！｣









あーもーうるさいなぁ









.







｢昨日と違うペアでまわった方が面白いじゃん｣





｢そうなんですけど…！私はそらるさんがいいです！！｣









さっきからAの横でぎゃーぎゃーうるさい女の子









乃愛……ちゃん…だったっけ？









ごめんね









｢俺、Aとまわりたいんだよね｣








Aの肩を組んでそう言った









.









それに、話したいこともたくさんあるし……ね？









俺がAの肩を寄せた途端、まふまふがすごい目で俺を睨んだ









おー怖い怖い









.








俺の隣で少しぷるぷる震えてるAも乃愛ちゃんにキッと睨まれていたが、そんなことはお構い無しに俺はAの腕を引っ張った









俺は早くAと話がしたいんだ。……いろいろと









.









.









｢やっぱり話するならここが一番だよね｣









俺が向かった先は体育館の裏









文化祭で体育館の裏に来るやつなんていちゃいちゃしたいカップルぐらいでしょ









そんなことを考えながら座るスペースがある場所に腰をかける









.









｢……あれ、体育館裏って展示したりしてませんけど｣







ってゆーかなにもありませんけど








なんて言うA









.









｢Aといろいろ話がしたくてさ｣



｢話……？ていうか、名前なんで…｣



｢あぁ、うらたくんが教えてくれたよ｣








教えてくれたのは嘘だけどね、









.









｢……俺はさ、あいつの味方なんだよね｣




｢…………は、はい…？｣




｢………なんでluzを好きになったの？｣





｢はっ？！！な、なんですか急に……！｣









顔を真っ赤にしながら俺を見るA









.









俺がこんなことする権利ないって、









"Aにとって" 初対面の人にこんなこと言っても意味が無いって









わかってんだけどさ









｢………後悔、…するかもよ………？｣









.









luzじゃなくて、









あいつのこと好きになってほしいんだ









.

５０タイム→←４８タイム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す