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208話 ページ21

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向 「 …Aはさ、何の為にアイドルになったん? 」









貴 「 え? 」









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泣きじゃくる私を見て康二が突然そんなことを聞いてきた。









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何の為?









そんなの簡単や。









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貴 「 たくさんの人を笑顔にするため 」









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お母さんが死んで一人になった私に、


ジャニーさんがアイドルになる道を勧めてくれた。









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実際アイドルになんかなりたくなかったし、


なるつもりもなかった。









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やけど、初めてジャニーズのライブを見た時思ったんや…









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“ アイドルってたくさんの人を笑顔に出来る


魔法の仕事なんだ ”って。









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やから私はジャニーズに入ること、


アイドルになることを決めた。









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向 「 なら、今のAに みんなを笑顔にさせることが出来る? 」









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え…?









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向 「 Aの芸能生活最後のライブ。


その時に、今のAは来てくれるファンの皆を笑顔に出来るんか?


“ 来て良かった ” “ 最高やった ”


そう思ってもらえるようなライブ出来んのか?って聞いとんねん 」









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康二は威嚇するような声でそう言うと、


鋭い目つきで私を見る。









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康二のこんな表情…見たことない。









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設定タグ:ジャニーズWEST , 泣ける , 紅一点   
作品ジャンル:泣ける話
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作者名:凪優月 | 作成日時:2016年6月4日 16時

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