初彼〜キミがいる世界8

373「キッチン」 ページ23

(玉森)「A〜。」



そんな私の元へ ふらっと玉森さんが やってきて…






(玉森)「片付けは、後で俺がやるから、みんなの所 行こうっ。」






A「／いいよ、大丈夫だよ、

私が、この企画 やりたい！って言い出したんだしっ。

最後まで ちゃんとできるからっ。

少しずつ、使ったもの洗っていくねっ！」




目を合わせようとする玉森さんだったけど、私は それを理由に合わせようとはしなかった。




…、、




だけど、本当は…




これからの事を思えば思うほど…、

寂しくて…、、




さっきの話しも、こうしている時間も…




全部全部 嬉しくて、

愛おし過ぎて…、

声を上げて泣き出しちゃいそうだったから…っていうのが本音で、、。




……、、




…






(玉森)「さっきの話し、黙ってて ごめんね。」






A「えっ…、、」






(玉森)「勝手に決めちゃったから、、

…怒ってる？」




／ううん…、

怒ってなんて無いよ、、。

すごく嬉しかったよ、、。

…行きたいな、、新婚旅行…。




……




…でも、

私、

明後日には…、、






(玉森)「あのねー、ここ行こうかなーって思ってるんだー。

見て見て。」




そう言うと、洗い物をする私の目の前にスマホを差し出してきて…





(玉森)「9時間ぐらい飛行機に乗るんだけどー、時差も無いし、向こうは温っかいしー、ゆっくりできると思うんだよねー。

で、これがホテル。

楽しみになってきたー？」




それでも手を止めない私に…






(玉森)「行こうねっ。」




頭を優しく撫でてくれて…




／／…




ダメだよ…。。そんな事 言わないで。。。




そんな優しくしないで。。。




涙が…




／堪え切れなくなっちゃうから。。。




／。。。




…………




……





(二階堂)「昨日さー、日程調整最終〜とか言って、ガチな感じで話し合ってたじゃん。

あれってさ、ツアーの事？！」






(宮田)「それって、玉とミツとマネージャーで話してたやつでしょ？！」






(二階堂)「そうそう！それそれ！」






(北山)「あっ♪ 気になったー？！」






(宮田、二階堂)「それゃー、気になるでしょー！」






(北山)「うん、まぁ〜ツアーの事も そうだし〜♪

本人に聞いてみっ！！」




…………




……




玉森さんとキッチンにいると、リビングから そんな会話が聞こえてきて…




お仕事の話しみたいだった。

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