109 私はプリンセス？ ページ9
藤ヶ谷さんは一人テーブルに移り、シャンパンボトルに手を掛け、手際良くグラスに注いでいく。
(藤ヶ谷)「どうぞっ。」
A「うん。」
ベッドで未だ放心状態の私に、笑顔でグラスを差し出してきた。
私は緊張と動揺でフラつく足のままベッドから降り、
そのグラスを受け取ると…
(藤ヶ谷)「ここ来てよ。」
�爐海貝瓩�指差す場所…
／／膝の上／／
A「えっ／／」
(藤ヶ谷)「来て来て。」
A「いや…でも…／」
(藤ヶ谷)「いいじゃん。」
そう言うと私の手を握り、引き寄せられた。
そして、なめらかに…その手は、私の腰からお腹へと滑り、膝の上に手繰り寄せられた。
A「…重く…無い？」
(藤ヶ谷)「全然〜」
A「／／／」
(藤ヶ谷)「乾杯しよっか！」
A「うん…、、、」
藤ヶ谷さんの膝の上…
しかも後ろから抱きしめられる形で…。
緊張で渇ききった この喉にシャンパンを流し込む。
(藤ヶ谷)「美味しいね！」
A「うん…。」
こんな密着しながら飲むなんて…
初めての事でドキドキが止まらなくなっていた。
(藤ヶ谷)「どうした？照れてる？」
A「／／／」
(藤ヶ谷)「ふふふ。本当かわいいね。」
彼に�爐�わいい�瓩噺世錣譴譴弌�言われる程に可愛くなっていくような そんな魔法の力を藤ヶ谷さんは持っている。
そう…藤ヶ谷さんは、いつだって褒め上手だ。
一緒にいて、気持ちよくなっていく自分がいる。
まるで、おとぎ話のプリンセスになったような気さえしていた。
間の取り方も呼吸も…全ての運び方に…完璧な彼に。
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年2月12日 23時
