103 黒いジャム ページ3
A「えっと…、、、
そのー、、、
あー でもでも！大丈夫です！！
みんなのところ、戻りましょうか…？」
(藤ヶ谷)「本当 大丈夫か？
仕事 戻るなら今からでも遅く無いんじゃ…」
A「大丈夫ですよ！
そもそも、始めから あまり 乗り気じゃ無い仕事だったので。
だから朝から、ヤダなーって思ってたんで、ちょうど良かったです！
とにかく、ご心配をお掛けしました。
さっ！戻りましょう」
私は、かえでが作ってくれたキレイな嘘に乗った。
しかも、�犹呂瓩�ら乗り気じゃ無い仕事だった�瓩覆鵑董帖◆∈� 思えば よく言えたもんだ。
仕事を選ぶなんて どんな器で物 言ってんだよって感じだし。
随分と偉くなったもんだなーっと、デタラメを喋る自分の口が憎たらしくさえも感じた。
かえでのキレイな嘘に黒いジャムを塗るかのように どんどん嘘をついていく…。
そんな嘘をつく自分は最低だと胸に感じながらも。
…………………………
「太輔！次、このシャンパン 開けたいって！かえでちゃんが！」
(藤ヶ谷)「いいよ！開けよーぜ！」
みんなの元へ藤ヶ谷さんと戻ると、かえでも…みんなも…和やかに楽しい時間が流れてた。
こうして、みんなの笑顔が見れたのはいいけど…、、
それでも自分は正しい事をしていると胸を張る事なんてできないし、
胸に残る小さなトゲがチクチクする事を消す事のできないまま…
夜は更けていった。
……
こんなに胸がチクチクするのは…
そう…
裕太への罪悪感でもあった。
………………………………
(藤ヶ谷)「この後、時間…どうかな？」
A「この後…、、二次会…？」
(藤ヶ谷)「うん。二次会…。
どうかな？」
かえで のいる方を見ると
えっ…、、、？！
かえでがいない！！
A「えっ？！藤ヶ谷さん！！
かえでがいないんですけど！！」
(藤ヶ谷)「化粧室？とかじゃない？」
A「そ、そうですね…。
見て来ます。
二次会へ行くかのお返事は その後でも…」
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年2月12日 23時
