444「僕の気持ちを語る時」藤ヶ谷side ページ44
(藤ヶ谷)「俺さ、…今まで、好きになって付き合っても誰といても、自分が自分じゃ無い気がしててさ。
あぁ〜ここじゃ無いなー、自分の居場所…みたいな、そんな気持ちになってばっかいてさ。
でも、Aちゃんに出会って、初めて恋したって気持ちになってさ。
自分が素直でいれるんだよね、Aちゃんといると。」
そう…こんなにも俺を素直にさせるのはキミだけ…。
そして、恋する瞳と愛する痛みを教えてくれたのもキミだけ…。
こうして止まらない感情を与えたのもキミだけ…。
(藤ヶ谷)「笑った顔のAちゃんを見ると自分まで嬉しくなって笑顔が出ちゃうし、心が弾むし。
逆にAちゃんが泣くと すげー胸が痛くなって…。
こんな気持ちになったのも本当初めてで。
好きだな…って、、思ったんだよね。」
Aちゃんが笑う時、Aちゃんが泣きたい時、俺は変わらずに この手を離したくないんだ。
ずっと…。
(藤ヶ谷)「でもさ、玉の彼女だから…何度も諦めなくちゃな…って思ったんだけどさ…、、、。
俺さ…Aちゃんのことでなら傷ついてもいいかな…って思えたんだよね。」
A「…／藤ヶ谷さん…、、、」
(藤ヶ谷)「仕事で玉とは顔を合わせる事にもなるしさ、Aちゃんのことは好きになっちゃいけない相手だって分かってる。
だけど、俺にしてみれば初恋っみたいな感覚もしてて…傷付く覚悟もできててさ、玉との関係も悪くなるかもなって覚悟もできててさ。
全部覚悟で好きになって告白したんだ。
だから、Aちゃんが風邪ひいた時だって、この前うちに泊まってくれた時だって…計算だらけの真っ黒な自分でもいいから、それでもいいから…一緒にいたかった。
自分の方に少しでもいいから振り向いて欲しかった。」
A「……／／」
(藤ヶ谷)「ごめん、すげーカッコ悪いね。」
A「…いえ…、」
(藤ヶ谷)「俺さ、たぶん…Aちゃんのこと、そんなにすぐに玉の彼女だって割り切れないかも。
無理だって、気持ち伝えてくれたばっかなのにさ…ごめん。」
冷静に一歩引いて見れば、往生際の悪い ただのカッコ悪い男だって分かってる。
だけど、
ありがとう、ごめんね、好きだよ、笑ってよ…伝えたい言葉が止めどなく溢れる。
そんな俺は、こうしてフラれても、きっと、何度でも…キミに恋をする。
これからも きっと…。
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年6月17日 1時
