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「A…、変なこと聞いてもいい？」
散々昨夜声を出した私よりも掠れた、弱々しい声。
その声音を聞いただけでなんだか胸がぎゅっと締め付けられて、泣きたいくらい悲しくなってしまう。
「もし俺が世界中から非難されて、追い掛けられて、後ろ指を指されても」
「それでも俺を好きでいてくれる?」
いつも力強く光る黄金色の瞳は消え入る炎の様に熱くて、ゆらゆらゆらと、不安と何かの恐怖を見詰めていた。
私を見つめているのに、ホークスはその向こうの何か──────言葉には出来ない何かを見つめている。
「…貴方に身を捧げた時から、その覚悟は出来てますよ」
好きじゃなくて
「──────ずっと愛してますから」
嗚呼、この人が好きだ。愛おしい。
知ってる。全部全部。貴方が私の知らない何かに苦しめられて悩んでるっていうこと。
貴方は自分を犠牲にしてまで人々を守ろうとする優しい人。
だけど無力な私には何も出来ないから。苦しんでいる貴方を見続けることしか出来ないから。
貴方が犠牲になるなら、私も一緒に犠牲になります。
「だからね、安心していいんですよ」
ホークス、と頬を撫でながらそう言うと性急に口付けられる。
全てをぶつけるような口付け。ぐ、と後頭部を支える手は強くて痛いけど、そんなの貴方の胸の傷と比べればなんてことないの。
乱暴で──────でも熱と愛のあるキスに、「嗚呼、私愛されてるんだ」って実感して心が浮き足立ってしまう。
唇を離すとつつ、と唇から引いた糸がぷつっと切れた。その先には余裕のない、切ない表情を浮かべたホークス。
「…Aを好きになって、Aを愛せて、幸せだ…」
それから少し濡れた瞳を細めて、きゅっと微笑む。
私も、貴方にそう言って貰えて嬉しい。
「──────私も、幸せ」
いつこの幸せが壊されるか、いつ終わりが来るのかなんて分からない。
だけどそれまで、貴方とただ、愛し合っていたいの。
ヒヤシンス：心静かな愛、変わらぬ愛、あなたとなら幸せ
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あろま(プロフ) - オーバーさん» こちらこそリクエストありがとうございました！お気に召して頂けて光栄です！期待させてしまってすみませんでした…。楽しみにしてらっしゃいましたよね…。なんて優しいんですか…！感謝感激です！頑張ります！ (2019年9月25日 23時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - リクありがとうございます！とても良かったです(´ω`*) ホークスの新作の件は残念でしたが、あろまさんの書く小説が大好きなので、大丈夫です(`ω´)b 執筆お疲れ様でした！！ (2019年9月25日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» お久しぶりです、オーバーさん！弔くんのお話好きですか…！？嬉しい限りです！鬼滅の方も読んでくださって感激です…！これからも頑張ります！ (2019年9月21日 23時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - お久しぶりです、あろまさん！ 死柄木くんのお話好きです(´艸`) 鬼滅も楽しく読んでます(´ω`*) 更新ファイトです！！ (2019年9月21日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» リクエストありがとうございます！そうなんです！ついにホークスの新作を書きます！ずっと書きたかったお話なので自分でも楽しみです(笑)アネモネいつか書こうと思っていたので嬉しいです！了解です、荼毘ですね！いつもコメント感謝です！全力で書きます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年7月1日 22時
