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動画やニュースの中で何度も何度も聞いてきた声。
見上げることの出来ない私の前に、声の主──────ホークスがすとんと着地した。
目と目が合う。黄金色の瞳とバッチリ目が合って、私は息を止めて、張り付いた喉をはくはくと動かした。
「ホー、クス…」
涙がじんわり、感動の再会に嬉しくなって。彼を直視出来なくて、なんとか名前だけ絞り出す。
「え、あ、そっか！珍しいもんね、俺が東京にいるの」
そんな彼の台詞が聞こえるまで、私は「久しぶり」なんて単語を喉まで用意していたんだ。
「いやぁ、仕事で来てるんですよね。空飛んでたら貴女が見えたもんで。こんな暗い道"女の人"1人じゃ危ないでしょ？ 」
──────あぁ。続くホークスの達者な口から発せられた言葉に、私は気づいてしまった。
私、気づかれてないんだ
それはそうだ。昔から見た目の平凡だった私。でも顔も、髪の色も、一切変えてないのに。
暗闇だから、随分昔の話だから、なんて都合のいい捉え方をするけど。実際彼の口から聞いたことは私にはショック過ぎた。
その瞬間、さっき最高値まで達した浮かれ気分は一気に急降下して。地面を突き破ってさらに下へ下へと落ちていく。
「…そうだったんですね、びっくりしました。"あの"ホークスがここにいるなんて」
なんて馬鹿な私。阿呆な口がそう答えると「送りますよ、ついでですから」と彼は歩き出した。
──────あぁ、本当にもう大空を飛翔する鷹になってしまった。
ばいばい、私の初恋。なんて鞄の中にしまってある赤い羽根を小さく握り締めた。
黙り込む私とは対照的に、ホークスはこれでもかと言うほど質問攻めをする。
私のエコバックの中の材料をちらりと見ると「一人暮らしじゃないんですね」なんて頭の後ろで手を組んで問うてくる。
「両親と暮らしてるので」
「へー、彼氏いないの？」
持つよ、なんて言いながらそんなことを聞いてくる黄金色の瞳は何を考えてるのかわからない。
じっと見詰められると胸が苦しくなって「ありがとう」も言わずにエコバックを手渡して手を逸らした。
「…行き成り会った人のプライベート聞きます？」
なんて冷たい突き放した言い方。でもしょうがないじゃない。貴方のことを思って、今まで彼氏の1人も2人も作ったことがないんだから。
「"行き成り"じゃないんだけど」参ったような、静かなホークスの声が耳に届いた。
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あろま(プロフ) - オーバーさん» こちらこそリクエストありがとうございました！お気に召して頂けて光栄です！期待させてしまってすみませんでした…。楽しみにしてらっしゃいましたよね…。なんて優しいんですか…！感謝感激です！頑張ります！ (2019年9月25日 23時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - リクありがとうございます！とても良かったです(´ω`*) ホークスの新作の件は残念でしたが、あろまさんの書く小説が大好きなので、大丈夫です(`ω´)b 執筆お疲れ様でした！！ (2019年9月25日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» お久しぶりです、オーバーさん！弔くんのお話好きですか…！？嬉しい限りです！鬼滅の方も読んでくださって感激です…！これからも頑張ります！ (2019年9月21日 23時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - お久しぶりです、あろまさん！ 死柄木くんのお話好きです(´艸`) 鬼滅も楽しく読んでます(´ω`*) 更新ファイトです！！ (2019年9月21日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» リクエストありがとうございます！そうなんです！ついにホークスの新作を書きます！ずっと書きたかったお話なので自分でも楽しみです(笑)アネモネいつか書こうと思っていたので嬉しいです！了解です、荼毘ですね！いつもコメント感謝です！全力で書きます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年7月1日 22時
