たまきと誓い ページ41
────鐘が鳴る
祝福の鐘が、チャペルの中に優しく響いて、二人を包み込む
────神様、ねぇ神様
────聞こえますか？
────私、今
「…っふ、」
何度も何度も重ねた唇なのに、温かくて、優しくて────涙が溢れた
赤いヴァージンロードを進んだ先
壇上で、ステンドグラスから差し込む光を受けて
私は、たまきと永遠の愛を誓った
短いキスが、とても長く感じた
ゆっくり、唇が離れると、たまきは静かに泣きながら私をそっと抱き寄せた
「ごめん、泣いて…格好つかないや」
「ううん、私も…なみだ、止まんないよ」
二人見つめあって、どちらからともなく笑いを零すと、一斉に拍手が湧いた
「おめでとう！！環！Aちゃん！」
「おめでとう！私、感動した！」
「おめでとう…！ずっとしあわせに！」
ミリオさん、ねじれちゃん、エリちゃん
それに、切島くんたちプロヒーローたち
「うっ、ひっぐ、良かったぁ、ホンマに良かったぁあ」
「おめでとうな！二人とも！」
ファットガム事務所の友人たち、そしてファットガム
他にもお世話になった人達、それから私たち二人の家族
多くの人達に祝福されて、私たちは結婚式を挙げた
式後、ガーデンパーティーにて、私は皆に囲まれていた
「Aさんウェディングドレスとっても綺麗！」
「ほんま！もうこれ天喰さんメロメロやないの？」
にし、と笑う友人の言葉を受けて肩を揺らすたまきに、ねじれちゃんが留めをさす
「ねぇねぇ、どうなの、天喰くん！」
観念して振り向いたたまきの顔は────真っ赤で
「────その、想像以上に可愛くて、綺麗で
もうずっと着ててほしいくらいだ」
そう言うと、ミリオさんの方へぴゅーっと逃げてしまったたまきにボッと顔が熱くなる
「うわぁ…、もうホンマに愛されとるなぁ、Aは」
「うふふ、本当！嬉しいね、Aちゃん！」
「うん…」
初め、父の隣を歩く私を見てたまきは一瞬目を見開いていたけど、真逆あんな風に思っていてくれたなんて
「嬉しいな…、本当に」
ずっと、これからずっと一緒にいられる
これからの生活に思いを馳せる私の耳元で、桃色のイヤリングがきらきらと輝いていた────
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こおら(プロフ) - 男ですが1日で全部読んじゃいました…笑 今更コメント残しても遅いかもしれないんですけどどうしても残したくて書いちゃいました。 男なのに珍しいかもですけどすごくドキドキしました…笑 (2021年8月29日 9時) (
レス) id: c29f706d65 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 棒つき飴さん» コメントありがとうございます！神だなんて恐れ多すぎます…！環くんへの愛で執筆しました（笑）読んで下さって嬉しいです！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
棒つき飴 - あなたが神か (2020年1月21日 21時) (レス) id: 75dcb5e175 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 天喰君推し少女なぎさん» コメント気づかなくてごめんなさい！コメントありがとうございます！ファットガムには申し訳ないです…。ファットガムって好きな人が誰かと被ってしまったら引く男だと思うんです…。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
天喰君推し少女なぎ - ファットガム…なんか…悲しいな… (2019年6月9日 0時) (レス) id: c855ae6157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月22日 20時
