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プロローグ ページ2

朔夜side

俺は、真夜中に眠れなくて孤児院の中を歩き回っていた。

昨日から続いた胸騒ぎが落ち着いてくれず、ソワソワして


「なんでそんなにソワソワしてるの?」

「便所なら行って来いよ〜」


と侑璃と雄太にからかわれた。

 
 

「…は………だろ…」


孤児院の職員がいる部屋の電気がついていて、話し声も聞こえた。


「(なんだ…?)」


夜中は基本誰もいない部屋だから、話し声が聞こえるのは尚更変だ。

何を話しているのかという好奇心と、胸騒ぎの原因が分かるかも知れないという単なる直感とで、ドアの隙間から部屋を覗いてみた。


「今度は_____を売り出すか?」

「そうだな、そいつを売り出せばいつもより高く売れるかも知れん」

「(!!?)」


人を…売る…?
孤児院の子供を…売り出しているって事か…?
 
 
『ねえ、_____君はどこに行ったの?』

『違う大人の人に引き取ってもらったのよ』


たまに友達がいなくなっていたが、“大人が引き取ってくれた”といつも言われていた。

いつも、どこに行ったんだと聞く度に職員は気まずそうな顔をしていたが、
いなくなった奴らは全員売り飛ばされたって事か…?


それなら、連絡が取れないのもいなくなった奴らの話がタブーなのも辻褄が合う。


「何してるんだ?」

「っ!?」


心臓が口から飛び出そうなくらいビックリした。

後ろを振り返ると、警備員である芹澤が立っていた。


「……眠れなくて…」

「そうか。とにかく、さっさと戻って寝るんだ。目を瞑っているだけでもかなり違うぞ」

「…はい」


誰にも話すなよ、という威圧を感じながら部屋に戻った。


「(今の話がもし本当だとしたら…)」


聞いた話の事を考えながら、睡魔に身を任せた。

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スレイル(プロフ) - 愛花さん» コメントありがとうございます! 頑張ります! (2018年3月21日 10時) (レス) id: 6a6729e69a (このIDを非表示/違反報告)
愛花 - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年3月20日 4時) (レス) id: 290386675f (このIDを非表示/違反報告)
スレイル(プロフ) - 白ふくろうさん» コメントありがとうございます!少しずつにはなりますが頑張ります! (2017年7月31日 13時) (レス) id: 6a6729e69a (このIDを非表示/違反報告)
白ふくろう - 続きが気になります!更新、頑張ってください (2017年7月29日 13時) (レス) id: 3b64ecbc9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スレイル | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年7月7日 15時

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