【フルールメゾンの日常。】心の在処 (ページ4)

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♯４ページ4

「じゃあ、また何かあったら呼んでねぇ。」

「はい！ありがとうございました！」

家に帰り、パソコンに向かって文字を打つ。

先程メモした言葉を打って、ヒロインは想いを寄せる男子に告白をして、そしてこの小説は終わる。

「……終わったぁ……。お腹空いた……。」

一つ書き終わり、また新しい小説を非公開で書き進めていると、いつの間にか夜更けになっている。

一旦保存して、音楽を聴きながら冷蔵庫を漁るけど何もない。

「ん～……適当に買ったコンビニ弁当でいいや。明日また色々買おう」

これでも自炊はするが、それも食材がある日だけだ。

三日に一回、三食ゼリー飲料というのは毎日ほど頻繁ではないがある。

――――倒れて迷惑はかけたくないしなぁ。

ぼんやりと部屋を見渡し、ベッドにダイブ。

寝転がるとやはり睡魔がすぐ襲ってくる。

……あ、風呂入ってない。

「ん～……入るかぁ……」

一度起き上がって大きく欠伸をした。

……眠い。

「ふぅ……。」

湯槽に浸かり、今日の出来事を大雑把ながら思い浮かべる。

男ばかりのフルールメゾンにも、女の子って来るんだなぁ。

やっぱり同じ目線の人がいるのはいいねぇ。いちいち見上げなくて済むから。

……「好き」ってどんな気持ちだろ。

「……んぇ？」

一瞬思考が脱線して、間抜けな声が出てしまった。

「(……聞こえてないよね)」

少し恥ずかしくなりながら風呂から上がる。

体を拭いて、部屋着に着替えて、再びベッドにダイブ。

今度は襲ってきた睡魔に素直に身を任せた。