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コンサートが終わって
本当はスタッフさんやダンサーさん達と打ち上げに行くべきなんだけど
それを申し訳ないけど断って
俺が向かったのは
夜まで開いているお花屋さん
星になった彼女
Aは、花が好きでふんわりとした優しく賢い女性だった。
そんな彼女の命日だから
素敵な花を贈りたい。
「贈り物ですか？」
「ええ、まあ」
優しそうな店員さんが話しかけてきた。
幸い俺が芸能人だとは気づいてないみたい。
「彼女さんですか？」
「はい、彼女お花が大好きで」
「素敵ですねえ、それでは一度私に花束を作らせて貰えませんか？
気に入らなかったら買われなくても結構ですので」
「ぜひお願いします」
店に置いてある花は全部手入れが行き届いていて
本当に綺麗で
どの花が良いか迷っていた俺にとって
すごく魅力的な提案だった。
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作者名：のら | 作成日時：2017年8月18日 1時
