くっついてしまうほど ページ39
.
「....大倉さん、好き。
大好き。」
何度声に出しても足らない。
「....忠義くん、やろ?」
「え?」
「え、やないわ。
ていうか、もう普段俺とおるときは大倉さんやなくて忠義くんて呼んで欲しいんやけど。」
「....いいけど...、」
「けど?」
「....その度に.....したり、しないからね...?」
恥を忍んで言ってみると、
「うっわぁ、Aちゃんそないなこと考えとったん〜?」
わざとニヤニヤした顔で、やらしぃ子ぉやなぁって笑ってくるから、やっぱり大倉さんなんて嫌いだ。
「でもなぁ、悪いけど俺今日はぎゅーするだけじゃ足らんかも。」
「....ええよな?」
そう言いながら親指で私の唇をなぞる大倉さんはやっぱりずるい。
さっきまで、平身低頭私に頭を下げてたのに、こういうことになればたちまち私の拒否権はなし、だ。
......拒否するつもりもないけども。
「........うん。」
頷くと、満足そうに笑って、私の手を引いて寝室に移動。
肩を押されてベッドの端に座ると両手で頰を包まれて、優しく唇が触れる。
もう一度、もう一度、
せがむみたいに何度も甘いキスが降ってきて、私もすっかり空気に飲み込まれて、頭の中がぼうっとしてしまう。
「その顔あかんよ。」
そう言うと今度は下唇を大倉さんの唇で挟まれて、舌が入ってきて絡まった。
「.....んっ、」
「ホンマ、可愛い。」
ゆっくり白い布団の上に押し倒される私。
その上に覆いかぶさる大倉さん。
もっと、近くにいたい。
もっともっと。
くっついてしまうほど近くに。
.
1989人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「小説」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
けー(プロフ) - はじめまして、いつも密かに読ませていただいてます。丸山さんのお話を読みたいのですがパスワードをお教えいただけませんでしょうか?二十歳はとっくに過ぎてます(苦笑) (2018年2月5日 17時) (レス) id: 0a1704cff3 (このIDを非表示/違反報告)
かなえ(プロフ) - はじめまして!いつも楽しくお話読ませていただいてます。丸山さんの話の続きがとても気になるのでパスワード教えていただけると嬉しいです! (2018年1月29日 15時) (レス) id: f6bacbef98 (このIDを非表示/違反報告)
ねねけろ(プロフ) - 本気で愛深めました、連載お疲れ様でした!何回も最初から読み返すほど大好きな作品です!コメントで申し訳ないんですけど丸山さんの作品パスワーク教えていただけますか?成人はしてます!! (2018年1月28日 18時) (レス) id: 88a3919034 (このIDを非表示/違反報告)
ぐん(プロフ) - はじめまして、ボードにたどり着けずこちらから失礼致します。丸山さんのお話拝見していました。是非続きを拝見させていただいたいので、パスワードを教えて頂けないでしょうか? (2018年1月27日 12時) (レス) id: f286bcfcbe (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - はじめまして!ボードにたどり着けず…こちらから失礼します。続きがとっても読みたいです。パスワードを教えていただけると嬉しいです! (2018年1月26日 21時) (レス) id: 323a1bc773 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たむこ | 作成日時:2017年12月3日 10時