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愛おしさが溢れかえる ページ38

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「...ひとつ、聞いてもいい?」




「うん。なんでも。」




「あの...電話で、別れなきゃいけないって言ってたのは...?」




あれは、やっぱり聞き間違いだったのかなってちょっと気になって。





「...電話?あぁ...ヤスと話しとった時のこと?」




「安田さん?」





大倉さんは少し苦い顔をして頷いた。





「ヤス、昨日彼女と別れてん。」




「昨日って...、」




「Aに会う前て言うてた。」





.....だから、元気がなさそうに見えたんだ。







「あのさ、」




あの日の安田さんとの会話を思い出してると、大倉さんは私の片手を手に取った。




「ヤスにいろいろ、言われてん。

...それで、俺、甘かったなて。


Aと一緒に暮らせるようになっただけで嬉しなってもうて、俺だけ喜んでばっかりで他のこと、何も考えとらんかった。」





「俺はこういう仕事しとる以上、どうしても仕事優先にせなあかんし、

普通の恋人同士みたいにもしてあげられへん。


それは申し訳ないけど、どうしよもできへんのよ。」





「けど、俺はAが好きやから。


もっとAが考えとること知りたいし、いつでも甘えたり頼ったりしてほしい。


普通のことがしてあげられへん分、もっと心はそばにいてあげたいっていうか.....」




真面目な顔してたのに、急にふふっと笑ったかと思ったら手のひらで目をおさえる。




「.....なんかコレ、照れるわ(笑)」




ニコッと白い歯を見せて照れたように笑うから、




もう、


私の中で大倉さんへの愛おしさが溢れかえる。







「...好き。」




ちょっと緊張するけど大倉さんの目を見る。


いつ見ても、色素が少し薄い、茶色い透き通った目。




「.....うん。俺も好き。」




大倉さんの胸によりかかると、自然と回される腕。


私も広い背中に腕を回した。









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くっついてしまうほど→←平身低頭



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設定タグ:大倉忠義 , 関ジャニ∞ , 小説   
作品ジャンル:恋愛
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けー(プロフ) - はじめまして、いつも密かに読ませていただいてます。丸山さんのお話を読みたいのですがパスワードをお教えいただけませんでしょうか?二十歳はとっくに過ぎてます(苦笑) (2018年2月5日 17時) (レス) id: 0a1704cff3 (このIDを非表示/違反報告)
かなえ(プロフ) - はじめまして!いつも楽しくお話読ませていただいてます。丸山さんの話の続きがとても気になるのでパスワード教えていただけると嬉しいです! (2018年1月29日 15時) (レス) id: f6bacbef98 (このIDを非表示/違反報告)
ねねけろ(プロフ) - 本気で愛深めました、連載お疲れ様でした!何回も最初から読み返すほど大好きな作品です!コメントで申し訳ないんですけど丸山さんの作品パスワーク教えていただけますか?成人はしてます!! (2018年1月28日 18時) (レス) id: 88a3919034 (このIDを非表示/違反報告)
ぐん(プロフ) - はじめまして、ボードにたどり着けずこちらから失礼致します。丸山さんのお話拝見していました。是非続きを拝見させていただいたいので、パスワードを教えて頂けないでしょうか? (2018年1月27日 12時) (レス) id: f286bcfcbe (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - はじめまして!ボードにたどり着けず…こちらから失礼します。続きがとっても読みたいです。パスワードを教えていただけると嬉しいです! (2018年1月26日 21時) (レス) id: 323a1bc773 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たむこ | 作成日時:2017年12月3日 10時

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