俺だけの ページ29
*
気がついたら俺の横を歩いとったはずのAが居らへんやった
最初は、かくれんぼでもしはじめたんかと思った
けど、Aがそんな急に俺に何も言わへんでそんなことをするわけがない
逃げた...?
いや、それもありえへん、
やって、Aはもう行く宛がないはずや
もしかしたら逸れたんかもしれへん、
俺が、変な考え事ばっかしとるからや、
見た限りこの辺りには居らへんし、もうちょい戻ってみるか、
辺りは少しずつ暗くなっていっている
急がへんと、もしかしたら、人狼が出るかもしれへん、
俺ん元に出るくらいならええんやけど、
もし...もし、逸れたAん所に出たら大変や、
アイツは、対処の仕方も知らへんやろうし、それどころか人狼も知らへんやろう、
ここまで暗かったら出会う可能性はゼロやないやろうし、
『ぞむっ、!!!!!』
zm「!」
少し遠くの方から聞こえてきた声に思わず俺はその方向に向かって走り出す
間違えない、今のはAの声や、!
俺が、間違えるはずない、!!!
さっきのAの声、えらい慌てたような声やったな、
もしかしたら、なんかあったんやろうか、
草木を掻き分けながら走って
走って
走って
少し開けた場所にソレは居った
Aの首筋に歯を立てて
Aの目を塞いで
Aの背後に
ソレは居った
突然のことでよくわからへんやったけど、
すぐに俺はAをソレから取り上げて
木の陰に置いた
zm「A、もう大丈夫やで、俺が居るからな...これから、俺がええよって言うまで目ぇ開いちゃあかんで?」
こくこくと頷くAを見て
俺はすぐにナイフを取り出して
そこからのことはあんまり覚えてへん
気がついたら辺り一帯が真っ赤になっとって
木の陰でAが目を瞑って震えた声で俺の名前を呼んどった
俺はすぐ、Aの近くに駆け寄って抱きしめた
返り血がべっとり付いとるけどそんなの関係なく
力一杯抱きしめた
『ぞむ、わたしのこと、すてない、?』
zm「あ、あたりまえやろ、!」
今さら捨てるなんてせぇへんから
『ほんとに、?』
zm「ほんまやで、」
オマエをこうしたのは俺やから
『じゃあ、もう、おいていかないでね、』
zm「ほんま、怖い思いさせてごめんな、」
目を瞑ったまんま俺のことを抱きしめるAの頭を
俺は血濡れた手で優しく撫でた
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喘息ですっ★(プロフ) - 仙波さん» 可愛いですよね!ほんと!脆くて触れたら壊れそうな二人はあの二人だから壊れないんでしょうね...そう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます! (2023年2月14日 22時) (レス) id: 2d8eabd04b (このIDを非表示/違反報告)
仙波 - 可愛いですね、二人とも。壊れかけてるのに気が付かないところとか、幼女の異常性に気が付かないのは青年が狂っているからか、考察し甲斐のある小説で大変面白い。 (2023年2月14日 17時) (レス) @page31 id: c37114a0da (このIDを非表示/違反報告)
喘息ですっ★(プロフ) - ミミックさん» 多分それくらいヤバいです((( (2022年11月28日 18時) (レス) id: 2d8eabd04b (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - 夢主ちゃん、殺天のレイちゃんくらいヤバないですか? (2022年11月27日 22時) (レス) @page27 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
後輩が好きな食害するゾロミール(プロフ) - 喘息ですッ☆さん» 大丈夫!喘息さんの描くemさんはわるいひとじゃないよ!!(夢主ちゃん化) (2022年11月14日 19時) (レス) @page26 id: 26e284e058 (このIDを非表示/違反報告)
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