【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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ゆっくり手を引かれて歩く道はデコボコしてる

素足の私にはちょっと痛い、

だけど、山道を歩くより痛くないよ

ゾムはね、何回も抱っこしてくれるって言ったんだけどね、

私は、私の足で歩きたいからね、断ったの


『ぞむ、どこにいってるの、？』

zm「ん？昨日行ったぺ神のお店やで」

『そこに、ちーのさんってひと、いるの？』

zm「おん。多分な」

zm(この体勢腰痛いんよな...)


ゆっくり歩くゾムは私よりも身長が高いから

少しだけ辛そうに手を繋いでくれていた

あ、そうだ


『ぞむ、わたし、ぞむのおようふくつかむよ。だから、おてて、いいよ』

zm「そうなん？なら...これ、握っときや」

『これ、なぁに？』

zm「さぁ？俺にもようわからん。けど、オスマンがファッション言うてつけた紐や」

『そうなんだ...』


ゾムから握っておいて、と言われたのは一本の紐で、

それはゾムのお洋服から伸びているものだった

私のお洋服にもつけてほしいな、この紐、

そうしたら、ゾムのお洋服の紐と私のお洋服の紐を結んだらお互い楽だと思うの！

でも、そうしたら、ゾムとおてて繋げなくなっちゃうから嫌だなぁ、

さみしいや、


zm「...そんな顔せぇへんでも、またおててはいつでも繋げるで。」

『！』

zm「図星やろ？」


くふふって笑うゾムにびっくりする、

もしかしてゾムも心が読めるの！？


zm(表情で分かりやすすぎやろ、んでも、かわええなぁ)


なぁんだ、

私の表情でわかったんだね、

でも、すごいなぁ、表情だけで、私が考えてることがわかるって、

私は、眼を閉じちゃったら、目で表情見ても、その人が考えてること、何にもわかんないのに、

さすがゾムだね、


sn「あ、ゾムとAちゃん、どうしたの？」

『しんぺーさん！みてみて！きょうのほうたいは、ぞむがまいてくれたんだよ！』

sn「おお、上手に巻けてる！それにしても、元気いいねー」


お店前にいたしんぺーさんの元に走っていくと

しんぺーさんに、元気いいねって言われた！

子供は元気良くしとかなきゃって、誰かが言ってたんだ


zm「よ、ぺ神。チーノおる？」

sn「んー？チーノくんなら居るよ〜、今さっきまで、俺とお店回り掃除してた〜、今は多分、中で商品棚の補充してるんじゃないかなぁ」


ゆるゆるって感じで、ゾムとお話しするしんぺーさんに不思議に思う、

大人って、みんな、2枚くらいお顔持ってるの？

人によって、喋り方も表情も違う...

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