【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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zm「やから、な？死んだ方がええとか言わ...思わへんで？」

『...うん』


必死に説得してようやっと頷いてくれたAを見てホッとする

よかった...俺の気持ちがわかったみたいやな...

今死なれたら困るんや、


zm「よし、わかってくれたなら海行こか！」

『ほんと！？』

zm「おん！ほら、A用のバッグや」

『！...ありがと！』


笑った顔、かわええな...

でも、ふとした瞬間の笑顔はやっぱどっか、怖いんよな...

まぁ、どうでもええか


『ぞむ！はやく！』

zm「そう焦んなや、時間はいっぱいあるんやし」

『んー！はやく！』

zm「ふははっ、そんな楽しみなんやなぁ...」


玄関の前でドタバタするAを抱っこして外に出る

いやぁ、ここは木が多いし、空気がやっぱりええなぁ、

それに、人も迷い込んでくるしな...

あ、あかんあかん。

Aの前でそんなこと考えちゃダメや。


『なんでだめなの？ぞむは、きれいなことしてるのに！』

zm「...一般的に見れば俺がしとる事は綺麗じゃないんやで。」

『？よくわかんないけど...でも、ぞむはわたしのなかではね！とっても、とっっっっても！きれいなひとなんだよ！』


俺がしとる事がきれいなんて、よう言えたな、

...んでも、Aがそう思うんならそう思わせとったらええか、

個人個人の考えを俺が潰すわけもいかへんしな。


zm「海行ったら何したいん？」

『んとね、んとね、おさかなさんみたい！』

zm「魚？」

『うん！ほんでね、よんだことがあるの！きれいなおさかなさんが、わーっておよいでるって！』

zm「ほーん。」


魚なぁ...

あれやったらタオル持っとるし俺が素潜りで取ってきてやるか

やっぱ間近で見た方がええやろうし

それに、食べれるやつやったら今晩のおかずにもなるしな！


zm「...海行った後服買いに行こか」

『おふく？』

zm「おん。俺の知り合いが営業しとる服屋があるんや」

『ぞむ、おともだちさんいっぱいだね！』

zm「言うて十何人しかおらへんけどな」


あいつらは、唯一、俺から離れていかへんやった、

大切な仲間や

俺がニンゲンを喰べたことを知っても、離れていかへんやった、仲間や


『おともだちさん、たいせつだね！』

zm「ん？ああ、おん。大切や。大切な友達や。」

『ぞむのたいせつさん、いっぱいだとうれしい！』

zm「そうなん？」

『うん！』

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