【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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syp「おはようございます...」

syo「ふわぁっ...おはよ...」

『しゃおさん！おはよ！！！』


元気よくシャオロンの元に走っていったAを見つめる


syo「朝から元気やな...」


...A昨日から偉い仲ようなっとるな...

...なんでや、俺だけのやん、なんで、


『ぞーむ！だっこして！』


パッと下を向くといつ俺の元に来たんかわからへんAが

俺に向けて腕を広げとった

...シャオロンより仲いいわ、俺ら

そう思ったら優越感が勝って嫉妬がなくなる

嫉妬？

俺は嫉妬したんか？

...いや、そんなことはどうでもええわ

今はAや、A


zm「抱っこ？ええで」

『やっぱりぞむのにおいする！』

zm「そら、俺がゾムやからな。」


静かにそう伝えるとそっかなんて笑うAの頭を撫でる

前は小さい子にこういう感情を抱かんかったんやけどな...

こいつと会ってから、何もかもが変わってしまったわ


syp「そういえば、いい匂いするんっすけど、なんか作ってたんっすか？」

zm「ん？あー、朝飯や。食べる？」

syp「いいんなら食べたいっす。」

zm「ん、じゃあ、椅子座っとき」


椅子に座り始めたショッピくんとシャオロンを見て

Aを抱っこしたまんま作ったご飯を机に運ぶ

まだ暖かいから温めへんでもええよな


em「そういえば、ゾムさんのお家って新聞来ないんですか？」

zm「んあ？新聞？あー、もうすぐとちゃう？他の家より遅いんや、俺の家。」


なんせ森の中にあるもんやからな、

なんなら配達員が迷ったんか届かん日もあるし。


『しんぶん！さっききてた！ほら！』


服のポケットからくしゃくしゃになった新聞を取り出すAを見て苦笑いする

わんちゃん、文字がもう読めんくらいくしゃくしゃやで

とりあえず、申し訳程度に伸ばして机の上に放り出す


syo「一家変死事件...って、ここに載っとる名前、Aやん」

em「あら...両親者と思われる死体は見つかっているが子供のAちゃんが行方不明。もしかするとAちゃんが両親を殺した可能性も__...やはり、記事ってデタラメばっかですね」

『わたしゆうめい！』

syp「Aちゃん、そんな笑顔で言える話題じゃないんっすよ？」

『そーなの？』


ほんまに何にも知らへん無垢な子やな...

案外偽っとるって可能性もあるんやけど

...まぁ、Aなら偽るくらい簡単にできそうやな、

人の心が読めるわけやし

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