2-3 小姫様 ページ5
扉が開くと同時に、ダッと部屋から駆け出した。
｢あっ、こ、コイツ！！｣
｢なにっ、死んだはずじゃ…うグッ｣
廊下に出て後ろを振り返ると、もうメロやんさんと弟者で黒い仮面の2人を締め上げていた。
弟 ｢よし、こんなもんだね｣
乙 ｢2人とも、やるーぅ！｣
おついちさんがパチパチと拍手した。
気絶させた2人を、今まで自分たちがいた部屋に入れ、皆で顔を見合わせた。
ここからが、本番だ。
兄 ｢気を付けろ、今みたいに一筋縄で行く訳では無い。ましてや、相手は薬を持っているからな｣
念を押すように、兄者が低くつぶやく。
弟 ｢おーけい！｣
メ ｢分かった｣
乙 ｢了ー解｣
皆、決心したように深く頷く。
私も…
『大丈夫、いける！』
さっき、部屋の中で頭の中で呟いた言葉を、今度は口に出して言った。
兄者は、よし、と言うと、前を向いて言った。
｢いくぞ！｣
そして、5人で走り出した。
―――ビーッ！！ビーッ！！
走っているうちに、突然、あのサイレンが鳴り出した。
メ ｢畜生、もうバレちまったか｣
メロやんさんが舌打ちをした。
兄 ｢まぁ、いいだろ。どうせバレることだし｣
メ ｢それもそうか｣
呑気に話をしてるけど…。
もう、体力が限界だ。
ゼェゼェと息を切らし、みんなの後ろについて行く。
『あ…っ』
視界がいきなりぐにゃりと曲がり、倒れそうになった。
弟 ｢A！！｣
弟者が、倒れる直前に私を抱き上げてくれた。
そのまま、お姫様抱っこをされる。
『お、とじゃ…ありがと……』
弟 ｢大丈夫！！｣
廊下を直進する。
乙 ｢もうすぐで２階の階段！！｣
おついちさんが叫ぶのが聞こえた。
弟 ｢A、もうすぐだ…もうすぐだから！｣
そしたら、終わりに近づく。
ごめんね、弟者…。助けられてばっかで。
『………っ！』
急に、弟者が立ち止まった。
弟者だけじゃない。
前を走っていた3人も…。
ゆっくりと、床に下ろされた。
弟 ｢まってて、すぐ片付ける｣
前を見ると、黒い仮面のやつらが待ち構えていた。
4人は武器を構え、私を守るように近くに来た。
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タコ草(プロフ) - やつはる。さん、ありがとうございます！勿体ないお言葉…！！励みになります( ^ω^) (2019年8月5日 20時) (
レス) id: 6d6e493092 (このIDを非表示/違反報告)
やつはる。 - とても面白かったです！！！他の作品も楽しみにしてます。 (2019年8月5日 2時) (レス) id: f2d995bc4a (このIDを非表示/違反報告)
マーチ(プロフ) - タコ草（非常用別垢）さん» はい！がーんばりましょー！ε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ (2019年8月1日 19時) (レス) id: e1f37b1211 (このIDを非表示/違反報告)
タコ草（非常用別垢） - おおー！更新再開…！！ちょっくら行ってきます！お互い頑張りましょうね(^ ^) (2019年8月1日 19時) (レス) id: 51d9c94860 (このIDを非表示/違反報告)
マーチ(プロフ) - タコ草（非常用別垢）さん» えへへ、なんかこういうお話ってすんごい好きです(〃'▽'〃) 実は昨日から？更新再開したんでよかったら…という宣伝ですｗタコ草さんが作ってるほかの作品も見てるので楽しみにしてまーす！これからもファイト！です！(*´ω`*) (2019年8月1日 18時) (レス) id: e1f37b1211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タコ草 | 作成日時：2019年3月18日 2時
