あたしにケーキは必要ない. ② (ページ1)

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# 青春を取り戻せページ1

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人生とは何が起こるかわからないもんだと、最近しみじみ思う。

「Aさーん、次目線こっちでお願いしまーす」

今だってそうだ。

『…私、雑誌に載るんか』

と「そーだよ、何今更。」

に「心の声が出ちゃうくらいには緊張してるんだね、(笑)」

虫「緊張すんのもわかるけど、早く取らないとマジで後が詰まっちゃうよ？」

『ごめんごめん、ほんま慣れてなさすぎて思わず事実確認してしまった』

小「唯一の女子がいっちゃん表情硬いとかどーすんのよ」

そう、今日のお仕事はまさかの"合宿メンバー、合同撮影"。まあ正確には私個人だけの撮影だったものが、会議の段階で「私と今"青春"してる人たち」と一緒に撮ろうか、ということになったんだけど。

『まさかほんまに東海と夕闇が来るとは思わんやん。』

友「だからさっきから心の声が漏れすぎなんだよなぁ(笑)」

『だって…こんな経験したことないし…』

千「わかるよ、俺も緊張してる。手汗やばい。」

て「俺も手汗やっばいぞ！ほら！」

『わああやめて触らんといて！汚い！』

り「もーAうるさいよー、ほんとに撮影遅れちゃうってば」

に「すいませんほんと、撮影のメインの人が撮影慣れしてなくて(笑)」

ちょっと騒がしくしすぎたかな。困ったように笑うりょうくんとにっちに謝ってからスタッフさんにも軽く頭を下げると、「いい笑顔がたくさん撮れたので大丈夫ですよー」と全員を手招きしてモニターの前へ呼んでくれた。

『…わ、めっちゃ笑ってる』

し「ほんとだぁ、すげー良い笑顔じゃん」

モニターに映し出された大きな写真は、私と東海と夕闇のみんなが部屋の中で大爆笑している様子のもので、横に来たしばゆーと思わず顔を見合わせて笑ってしまうくらいにはみんなキラキラしていて、少し照れくさくなる。

虫「ね、これ集合写真のページに1番大きく載せてもらうやつにしようよ」

ゆ「俺もこれが良い！ね、Aはどう？」

『私もこれが良い！』

じゃあこれにしますね、と微笑んだスタッフさんはすぐに他のスタッフさんに指示を出して、次の撮影の連絡を大きな声で叫んだ。

「次はAさんとそれぞれのみなさんの個別撮影いきまーす！」

はーい、とみんなで元気よく返事をして、"制服姿のまま"、次の部屋へと移動を始める。

___あ、言い忘れてた。

今回のテーマは、『学生、制服』なんです___。

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