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「のえるくん」
海人が駆け寄ると、如恵留は柔らかい笑顔を向ける。
「ありがとうね、海人。落ち着いた。ベッド、海人が用意してくれたんでしょ？本当に、ありがとうね」
「ん、、もう、大丈夫？」
「大丈夫だよ。車椅子、とってもらえる？」
海人が小走りで車椅子を寄せて、移乗を手伝う。
「1人でもできるけど、手伝ってもらうと楽だなぁ」
「いつでも手伝うし」
そのまま如恵留は車椅子に乗って、俺たちの元へやってくる。
「お騒がせしてごめんね、もう大丈夫」
「よかった。無理しないで」
「見学してるね」
如恵留は楽しそうに俺たちのリハーサルを見て、そして、最後に、涙を流した。
「如恵留、」
「ごめん、なんでもない」
「なんでもないことないでしょ。ちゃんと、話して」
そういうと暫く口を閉じたり開いたりして、今にも消えそうな声が届いた。
「俺は、踊れなく、なっちゃった」
あまりにも悲しい音に、その場が静まり返る。何か言わなきゃ、そう思うのに言葉が出ない。
「ごめんね、みんな、困らせちゃった」
「謝らなくて、いいんだよ。思ってること、隠さないで教えて。大丈夫だよとか、できるよとか、安易に俺は言えないけど、、何が変わっても如恵留がTravis Japanであることだけは、揺らがないよ」
自分でも何を言っているのかよくわからなくなってきたけど、涙を流しながら伝えた言葉は、如恵留に届いてくれたみたいだ。
「ありがとう、ね、」
しめが如恵留の涙を拭いて、背中を摩っている。すると突然松松が騒ぎ始めた。
「腹減ったー」
「俺も！」
「今日ってこの後みんなオフでしょー？如恵留んちで如恵留の復帰祝いしようぜー」
「うちで？」
突然の申し出で思わず笑い出す如恵留と、俺はどうしようかなーとか言って元太にどつかれている海人。
「如恵留の家まだ見てないしさーみたいなー」
わがままを言っている風を装ってるけど、たぶん、如恵留の家の方が如恵留が休めるとわかっているから、元太はそう言っているんだと思う。
「如恵留、迷惑だったら、違うところでもいいし、今日じゃなくたっていいんだよ」
「ううん、、来てほしい、、」
「やったー！如恵留んちーー！！」
「そうと決まれば支度だ！」
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イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません💦いつもありがとうございます！ (2023年2月24日 21時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - いつもはポワポワしてるしめちゃんがお兄ちゃんぽくなるの、好きです！ダンスウィズミー！な松松が可愛すぎます^^ (2023年2月19日 0時) (レス) @page46 id: a5e0642739 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！感想いただけて嬉しいです。少しづつですが更新していきますので、楽しんでいただけると嬉しいです！ (2023年2月12日 16時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - 毎日楽しませてもらっています。いろいろな視点が切り替わって読めて楽しいです。力持ちしーくん、頼りになりますね^^ (2023年2月12日 0時) (レス) @page26 id: f726c31193 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2023年2月6日 7時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2023年2月5日 17時
