僕のものになりなよ。 ４

163 貴方side ページ14

『…で、

結局、何も無かった…と？』



A「…そう。」



数日後、



大貴に近況報告する私。



有岡「…は〜ん、

あいつ…よく我慢できたよな、」



そう、


あの日は結局…


彼のベッドには入った。


入ったけど…


彼に腕枕されて、


そのまますぐに眠りについて終わったの。



A「それだけ。」



緊張して、


なかなか眠れない私をよそに、


そんな私にお構い無く彼は、


隣でぐっすりスヤスヤと寝息を立てて眠ってたっけ。



有岡「まぁ、一時はどうなるかと思ったけど、

良かったじゃん！

お前が幸せそうで…安心したわ」



A「…そう？

ありがとう。」



有岡「…うわ〜、

惚気マジでいらね〜」



A「大貴だって惚気けていいよ？」



有岡「ねーよ、」



A「ほら、

麗子さんと…」



有岡「…だから、ねーって」



A「またまた〜、

両親に挨拶てどんな感じ？

やっぱり…娘さんを下さい的なの言ったの？」



有岡「…別れたんだよ、」



A「…娘さん？お嬢さん？




て、

えっ、

…別れた…って？」



有岡「だから、

俺、今、フリー！

彼女募集中！！！」



A「…え、

や、だって…

嘘…」

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