49 ページ49
ある休日の昼時、1つのカフェの窓際に座る2人の客がいた。1人はピエロのような奇抜な格好をした男。1人は紺色の上着をスーツの上から羽織っている女だ
そのアンバランスな組み合わせから少し注目を浴びていた。
Aは目の前に座っているピエロ姿の男をまるで親の仇のように睨んでいた
なぜならこの男全ての行動が洗練されていて腹立つからだ。
奇抜な格好をしているというのにこの男がマドラーでコーヒーを混ぜるだけで周りにいる女たちがカッコイイと騒ぎ出す。それが何とも腹立たしい。
イケメンオーラがとてつもないのだ
しかしそれに騙されてはいけない。男は重度の戦闘狂で最恐なのである。
強者と呼ばれるものとの命の取り合いを好み、時には強者になり得る存在を果実と呼びその実が熟した頃に狩りに行く
さぁ男の正体は皆さんお察しの通りヒソカ・モロウ
最近ついに旅団に加入してきたのだ
みんなのヒソカへのイメージは一番ヤバイキャラで強いものにしか興味が無い戦闘狂というものだろう。私もそう思っていたし、私みたいな雑魚は一瞬で殺されると思っていた
しかし、しかしだ。実際会ってみればそんなことは無く、変態で戦闘狂には変わりないのだが、私を殺すことは無かった。
ヒソカにとってクロロたちが果実ならば私はそこら辺の石だ
石相手に食欲なんてものはわかないし、少し光っている価値のある石だからきっと私は今も殺されることなく生きているのだろう。
そんなことを考えながら無駄に整った顔をじっと見つめる。するとパチリと視線が噛み合った
「そんなにジロジロ僕の顔見てどうしたんだい？」
「いやヒソカのそのほっぺのマーク自分で描いてるんでしょ？器用だなと思って」
「そうかい？」
「うん。前私真似したけど線ガッタガタになった」
「Aが不器用すぎるだけだと思うよ♢」
「おい」
今ではこんな風にリズミカルな会話をするお友達というものになったのだ。旅団の中でトップレベルに私に優しいのは解釈違いすぎるが私に害がないのならどうでもいい。
注文したケーキを食べ終わり席を立つ。金を出そうとすれば「カードで♢」といいながら私の分まで払いやがったヒソカ
カードだすの腹立つけどかっこいい！！
今度真似しようと心に決めながら旅団のホームに向かって歩く。今日招集がかかったのだ。すんげぇ憂鬱
「ヒソカ歩くの早い」
「ごめんよ君より足が長くて♢」
「股下何キロだよきっっしょ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moo(プロフ) - 最高に面白かったです！ (6月3日 0時) (
レス) @page50 id: 7466fa3537 (このIDを非表示/違反報告)
colza(プロフ) - 私はぜひ、原作突入してほしいです！最近ば忙しくて直ぐには読めませんが、いつも更新楽しみにしています！！難しいようでしたら作者様の書きたいところや短編だけでもいいので読みたいです！ (2023年3月18日 23時) (レス) @page50 id: e077de4e86 (このIDを非表示/違反報告)
三日月ベル(プロフ) - コメント失礼します！めちゃくちゃ面白くて好きです！！更新大変だとは思いますが頑張ってください！！ (2023年2月20日 20時) (レス) @page44 id: ca7dd840c1 (このIDを非表示/違反報告)
colza(プロフ) - この作品大好きです！プレッシャーになるかな、と思ってコメントできませんでしたが、いつも楽しみにしています！ (2023年2月19日 19時) (レス) @page44 id: e077de4e86 (このIDを非表示/違反報告)
蕾衣(プロフ) - めっちゃ面白いです。こうゆうので1番好きなのこの作品です！ (2023年2月19日 10時) (レス) @page44 id: e03c0f2602 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たぶんあの人 | 作成日時：2022年11月15日 23時
