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石川慎吾side


久しぶりに雄也さんから掛かって来た電話は、覚悟してた“つもり”でしか無かった、という事を俺に実感させる内容やった。


21時過ぎに掛かって来た電話で10分も話してなかったはずやのに、いつの間にか時計の短針は2を指している。


昨年トレードされて以来会われへん時間の方が多くて、今更優奈が実家に戻ってしまうってなった所で、そんなに何も変わらんはずやのに…。


俺は何でこんなにショックを受けてるんか、自分でも分からへん。


結局この日は部屋が薄明るくなる頃まで天井を見てた。



小林「…ご、、んごっ、、、慎吾っ!!」

「…っ! っくりしたー(苦笑)」

小林「呼んでも返事せーへんねんもん!(怒)」

「すんません(苦笑)…なんすか?」

小林「んー、飯行かん?って言うててんけどー」

「え、あ、あー、、今日はやめときます」

小林「……優奈ちゃん?」

「?!?!知って、?!」

小林「今日朝に優奈ちゃんについて聞きたいことあって谷口君に電話してん。…その時聞いた」

「、あ、そーなんすね、」

小林「…谷口君の気にしてた通り(苦笑)」

「は?」

小林「慎吾にも昨日話したけど急な事やったから悩んでなかったらいいんですけど、ってさ(笑) お前愛されてんなw」

「(苦笑) あの人はよく周りを見てるから、」

小林「谷口君から御飯行きませんか?って」

「、行くっ!」

小林「…俺の誘いは断ったくせに(笑)」


誠司さんは何か言うてたけど、俺の頭は優奈の事でいっぱいやった。


(続く)

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作者名:タケット | 作成日時:2017年12月1日 9時

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